2015年3月9日の記事
前回の続き
《家庭教師の特性を見極める》
私たち教務部の人間は、生徒の個別具体的な状況を把握して、その状況に合う家庭教師を
派遣しています。
生徒の状況に合った家庭教師を派遣するには、家庭教師自体の特性を見極めなければいけ
ません。
では、私たちはどのようにして家庭教師の特性を見極めているのか。
今回は、そんなお話をしてみたいと思います。
私たちは、1年を通じて多くの家庭教師希望者と面談をしています。
すべて、1対1の個別面談を行っています。集団面談、集団登録は行いません。
まず、大切なのは、生徒のために尽力したいという強い志をもっているということです。
このような強い気持ちがないと継続性のある家庭教師の仕事はできません。
次に大切なのは、どのような生徒を指導したいのか、つまり、どのような生徒指導に
家庭教師としての最大限の能力を発揮することが出来るのかということです。
履歴書には、家庭教師の志望動機として、いろいろなことが書かれています。
・勉強のノウハウを後輩達に伝えたい
・理数系科目には自信があるので
・兄弟、友人に教えていたので
・すでに生徒指導の経験があるので
等々です。
しかし、このような抽象的なことからは、なにも伝わってきません。
ノウハウを伝えたいのなら、どの科目にどのようなノウハウがあるのか、
理数系科目に自信があるなら、どれぐらいのレベルの生徒に自信があるのか、
理数系以外の科目には対応できないのか、
人に教えた経験があるなら、その生徒の状況、成績の上昇の有無、どんな教えかたをしたか、
等を口頭で確認し、家庭教師としての資質、能力、特性を見極めます。
もちろん、判断事項はこれだけにつきません。
生徒の状況としては、
成績上位の生徒もいれば、つまずきの多い生徒もいます。
また、つまずきの多い生徒の中には、自分のわからないところがわからない、
勉強に対しての意欲が喪失しているというような生徒もいます。
したがって、さらに、
勉強で苦労したことの有無、程度、克服の仕方、
性格、部活経験、趣味、特技、進路、なりたい職業、
等について質問し、その資質、特性を判断していきます。
家庭教師が、すぐに生徒を担当したいと申し出ても、その特性に合う生徒でない限りは、
家庭教師としての派遣は行いません。
勉強に相当遅れが生じている生徒に、成績上位の生徒指導に能力を発揮を発揮する
家庭教師を派遣しても効果は期待できないからです。
私たち教務部の人間は、慎重に家庭教師の資質、特性を見極め、その特性に合う生徒を
担当してもらうからこそ結果に結びついているものと考えています。
札幌家庭教師シニア 教務部