(カテゴリ:中学生家庭教師指導現場からのメッセージ )
いよいよ公立高校入試まで3か月となりました。
これから進路を決定、願書提出、授業内での模擬試験という日々が待っていることでしょう。
受験までの3か月間、特に皆さんに意識してほしいこと、取り組んでほしいことを、お節介ながらここに書かせていただきます。
合否に直結する「メイク時間」
ある格言があります。
「うまく使えば、時間はいつも十分にある。」
ドイツに生まれ、小説をはじめとする様々な文学分野で活躍した、ゲーテという人が残した言葉です。
時間を無駄にするな、とも、時間の使い方を反省しろ、とも書かれていません。
彼が言ったのは、時間に関する「事実」だけ。
さて、皆さんはこの時期、授業の休み時間やふと空いた時間を英単語の記憶などやちょっとした計算問題などに充てていると思います。(むしろ今は充てているぐらいがちょうどいい……)
この授業の休み時間や、ふと空いた時間などを「スキマ時間」と呼びます。
これに、学校から帰ってきたら食事や少しの休息を除いた時間を、勉強の時間とするわけですね。
しかし、これではライバルに差はつけられません。
この先、本気で合格したいのなら、「メイク時間」というものを意識してください。
「メイク時間」は「自分で作り出した=makeした時間」という意味です。
例えば、5分ほど休息の時間を削って時間を作る。いつもよりもテキパキとお風呂や寝る支度を行い、時間を作る。
こうした時間を勉強時間に上乗せすることで、より受験勉強に充てる時間が増えます。
仮に受験まで残り90日で、1日で勉強時間を5分作ると、5分×90日=450分=8時間10分という勉強時間が得られます。お得!
3か月という時間は受験生の皆さんに平等に与えられたものです。
その時間から、いかに「勉強時間」をメイクできるか。これからは、それが勝負どころとなってくるでしょう。
どういう勉強法をすべき?
この時期、いろいろな勉強方法が魅力的に映りがちですが、何か一つ、勉強のやり方を決めてしまいましょう。
おすすめは、次の方法です。
①問題演習→②ミスの分類→③ミスに応じた学習→①問題演習→……という流れです。
特にミスに応じた学習は大切!
どんな状況でどのタイプのミスをする傾向があるのか、最後の最後まで見極め、調整し、1点でも多く稼ぐ!
では、演習においてどのようなミスがあるのか。分類すると、次の4つになります。
「ケアレスミス」……問題の読み落とし、計算間違いなど、例を挙げればキリがない。自分の癖がもとになっていることも多い。
「思い込みミス」……語句、公式、解き方を間違って覚えていたり、問題文の読み間違いをしたりすることで生じるミス。
「解説を見ればわかるミス」……基礎となることを完全に覚えきってない、あるいは似たような問題をやったことがないことによって生じるミス。
「お手上げミス」……その名の通り。基礎からのやり直しが求められるケースが多い。
以上になります。心当たりありませんか?
特に、残り3か月の間は「思い込みミス」、「解説を見ればわかるミス」を無くすことを心がけてください。
これらは、語句や公式などの基礎を覚えることですぐに解消される場合が多いです。
「お手上げミス」を優先的に解決するよりも、この2つのミスを解決する方が、効率よく点数を伸ばせる可能性が高いわけです。
「思い込みミス」「解説を見ればわかるミス」をある程度克服してから、「お手上げミス」に本腰を入れて対処しましょう。
時には息抜きすることも大事
残り3か月という中では、「時間」を意識して、「何を勉強すべきか」を明確にして学習することが求められます。
プレッシャーもあると思います。不安になることもあるでしょう。
そうなった場合は、遠慮なく息抜きしてください。
「受験生だから、毎日毎時間毎分勉強しなければいけない」という決まりはありません。
リフレッシュしたのちに、また勉強した方が、内容が入る場合も多いです。
残りの3か月を、皆さんが有効に使うことができるよう、微力ながら応援しています。
札幌 家庭教師シニア 教務部 S村