(カテゴリ:中学生家庭教師指導現場からのメッセージ )
今回のテーマはタイトルの通り。入試が近づいたこの時期だからこそ、気にしたいことです。
問題文をよく読まない癖がついている人は、非常にもったいないミスをしがちです。
例えば、書き抜きの問題なのに、自分で考えた文章で答えてしまった。
あるいは、複数回答なのに、1つだけ選ぶ問題と勘違いしてしまった。
大量得点できる記述式の問題でこれをしてしまうのが最も恐ろしい話です。
5点、6点、場合によっては8点くらいの点数を一気に失うのですから。
途中で読み間違いに気づいたとしても、時間を大量消失するわけで、その分、他の問題で時間の帳尻合わせをしなくてはなりません。
問題文をよく読まないことは、百害あって一利なし。
では、問題文を読んで単純なミスをしないようにするためには、何が必要なのでしょう。
そもそも、問題文をよく読むとはどういうことなのか?
これから、それらについて説明することにしましょう。
「何を答えるか」と「解答条件」を浮き彫りにする
次の文章と問題を読んでください。
トシオはやっとのことでユウジをおぶると、もと来た道を戻っていった。山の頂上はただ静かに、道を下る二人を見送る。ユウジは頂上を振り返ることなく、ただただ道を下って行った。ふと、ユウジが足をくじかなければ、もっと高みに上れたかもしれないという思いが頭をよぎる。①それを見透かしたのだろうか、ユウジはずっとうなだれていた。
問 ――①「それ」とありますが、それを具体的に表した部分を、「という気持ち」に続くように三十字以内で書き抜きなさい。
「問題文をよく読む」ということは、「何を、どういう条件で答えなければならないかを把握する」ことです。
そして、そのためにすべきことは…「答えるべきことと答えるにあたっての条件に線を引く」こと!
これをすれば読み間違いのミスを防げる!
では、先ほどの問題を例にとりましょう。
「問 ――①「それ」とありますが、それを具体的に表した部分を、「という気持ち」に続くように三十字以内で書き抜きなさい。」
まずは、答えるべきことに線を引きましょう。目立つように、~線や=線で引くことをお勧めします。
「問 ――①「それ」とありますが、それを具体的に表した部分を、「という気持ち」に続くように三十字以内で書き抜きなさい。」
次は、条件に線を引きます。
「問 ――①「それ」とありますが、それを具体的に表した部分を、「という気持ち」に続くように三十字以内で書き抜きなさい。」
これで、「何を、どういう条件で答えなければならないかを把握する」ことができました。
ミスを防ぐ意識を持つのに、遅いも早いもない
「答えるべきこと」と「条件」を理解する。それこそが、問題をよく読むことに他なりません。
こうしたミスを防ぐのに、遅いも早いもありません。今日からでも、実践し続けてください。
いよいよ本格的なインフルエンザ&風邪の季節。風邪予防とケアレスミス予防は万全に!
札幌 家庭教師シニア 教務部 S村