今回ご紹介する本は、北海道大学医学部・保険学科(看護学専攻)のS家庭教師からのオススメの一冊です。
旭川出身で、とてもハキハキした明るい家庭教師です。
『本のタイトル』
「海賊と呼ばれた男」
百田尚樹著 講談社文庫
『読んだ時期』
中学3年生の時
『本の内容』
戦後の、ほとんどの日本人が、未来に希望を見出せず、途方に暮れていた時期から高度経済成長期までの、激動の時代が描かれています。
主人公の国岡鐵造は、そのような中、厳然とした態度で石油事業に従事しました。
GHQや官僚など、国内・国外からの圧力がありながら、機知に富んだアイデアと行動で乗り越え、日本を復興へと導く役割の一つを担った国岡の一生の話です。
『読んだ感想』
部下を愛し、部下に愛される国岡の人柄、そして何よりも、そんな国岡の心の根底に一貫してある日本を愛する熱い心に感銘を受けました。
自らの利益を求めずに、どんな相手にもひるむことなく、日本人としての誇りを大事にする国岡の姿に、憧れの思いを抱きました。
『読んだきっかけ』
読書が趣味で、中学校の図書館に届いた新刊は、すべて読んでいたため。
『お勧めの人』
かなり厚く、上下があり、手が出づらいかもしれません。
しかし、読んだら、自分に大きな自信を持つことができます。
どんな人にもオススメですが、時間がある中学2年生くらいの時に読んだら良いと思います。
<教務部より>
最近、岡田准一主演で、映画にもなっていますよね。
この家庭教師から話を聞いて、まず、驚いたのは、中学校に届いた新刊は全て読んでいたことです。
相当な量だと思いますが、素晴らしいことです。
それと、この本を読んだ後、大きな自信を持てたということも、印象的でした。
こんな本んとの出会いが多ければ多いほで、幸せですよね。
戦後から高度経済成長期といえば、今の中学生・高校生にはそれほど興味がないかもしれませんが、その時代背景を知るためにも、この夏、是非、読んで欲しい一冊です。