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高3春からでも間に合う苦手な化学の克服法

高3春からでも間に合う苦手な化学の克服法
化学40点台から本試験96点(北大医学部合格)

徹底して『基礎を固める』ことと『復習』

渋谷教育学園幕張中高卒 北海道大学医学部医学科2年 S講師
渋谷教育学園幕張中高卒 北海道大学医学部医学科2年 S講師
著者
渋谷教育学園幕張中高出身の北大医学部医学科のS講師(R6年12月現在)。
爽やかな優しい雰囲気の講師で、現在、札幌駅北口のクラスシニアで高校生2名と中学生1名の指導を担当しています(代行で中学受験生の指導も担当)。
化学の他、数学、英語の指導にも自信があります(英検1級保持)。
内容
苦手意識があった化学の勉強法が、とてもわかりやすく書かれています。苦手→普通、普通→得意へとなるための方法論が非常に明確です。この勉強法で化学は十分なのではないかと思います。高3春からでも十分間に合う勉強法です。

はじめに

こんにちは!北大医学部医学科2年のSです。塾や予備校に通わず、現役で北大医学部に合格しました。合格した今だから言える、私なりの化学の勉強法をお話ししたいと思います。化学で苦労している高校生の皆さんに、少しでもお役に立てればと思っています。

① 苦手時代

私は化学基礎の授業が始まった中3から化学に苦手意識を持つようになりました。先生の説明が難しく思考放棄していて、テスト直前に問題集を解いてそれなりの点数を取るというサイクルを高二の終わりまで繰り返していました。

転機は高3初めの共通テスト模試。私は化学で40点台を取りました。特別難しい問題だったわけではなく、単なる実力不足でした。

範囲の限られた定期テストでは点数が取れるけれど、全範囲の実力テストでは点数が取れない、そういう人は少なくないと思います。私はその原因を「解法の引き出しが少ないことで初見の問題を解くときに何を使えばいいのかわからない」状態だと分析し、「短期間で基礎を固めて最低限の解法の引き出しを頭に叩き込む」ことを決めました。

② A問題2周で共テ模試40点→80点:「苦手」から「普通」へ

そのために取った方法が「次の共通テスト模試までに基礎問題を2周する」ということでした。高校で配られた問題集とは別に、本屋で見て気にいった「化学重要問題集」を使って勉強することにしました。1周目はわからない問題ばかりで焦りましたが、「問題を解く」→「未知・曖昧な知識を紙に書き出す」→「通学時間や就寝前に何度も読む」ことを繰り返し、2周目では躓くことなく問題を解くことができました。その結果、次の六月の共通テスト模試では、「化学重要問題集」のA問題を2周しただけで80点台を取ることができました。

この「苦手」から「普通」に持っていく段階で気をつけることが2点あります。

まず、手を広げすぎないこと。化学は関連する知識事項がたくさん有るため、「未知・曖昧な知識を紙に書き出す」段階で難しすぎる事項にも手を広げてしまい、時間をかけすぎる恐れがあります。問題集は基礎問題で最低限の知識を網羅できるように作ってあるので、その問題に直接関係あることだけを書き出しましょう。このステップを踏んだら、より難しいことを学ぶ時間は後で取れます。焦らず、基礎を固めましょう。

次に、一度間違えた問題は二度と間違えない、という気持ちで復習しましょう。問題を解くことや、間違えた問題を紙に書き出すことで満足してしまう人が多いですが、一番大切なのは、繰り返し見て知識を定着させることです。復習を徹底しましょう。

化学重要問題集

③ 「普通」から「得意」へ

A問題を2周して、共テ模試の結果に自信をつけた後は、B問題に手をつけました。A問題に愚直に取り組んだおかげでB問題も特に困らず解き進めることができました。やはり基礎に愚直に取り組むことは大切です。この段階で理論化学を得意にしました。

④ 志望校に合わせた問題集選び

特に進学校在籍者、医学部志望者は周りが難しい問題(化学の新○習など)を解いていて焦るのではないでしょうか。私自身もレベルを下げた問題集を使っていることに気後れする部分がありました。ですが結果としては共通テスト本番では96点、2次試験本番では8割取ることができています。共通テストを見れば校内でかなり出来のいい方でした。つまり校内で私より高難度の問題集を使っていた人で、私よりも点を落としている人がかなりいるということです。

高難度の問題集を解くことに満足するのではなく、自分に合った問題集を完璧にすることを目指しましょう。

⑤ 最後に

化学は基礎の抜けが誤魔化せない科目です。高得点を狙う人こそ、まずは基礎から完璧にしていきましょう。正しい努力を効率よく行えば、今からでも決して遅くはありません。

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