(カテゴリ:専任・S村 )
閲覧ありがとうございます! 専任講師のS村です。
今回も、歴史の中から生まれた言葉をご紹介します。
今回取り上げる言葉は、「彼を知り己を知れば百戦殆からず(かれをしりおのれをしればひゃくせんあやうからず)」。
意味は、「敵や自分の情報をよく知っていれば、何度戦っても必ず勝つ」というもの。
あなたは、勉強するときに分析をしていますか?
「彼を知り己を知れば百戦殆からず」の由来
時代は中国・春秋時代。
数々の争いが絶えなかったこの時期、孫武という思想家が戦争の記録を分析し、勝つための方法を記しました。その方法が載った歴史書は「孫子」と呼ばれています。
孫武はその本の中でこう記しています。
「戦争に勝つためには5つの方法がある。
戦うべき時と戦うべきでない時を知っている者は勝つ。
大軍を率いている時と、わずかな兵で戦う時との兵の使い方の違いを知っている者は勝つ。
身分を問わず、全員の目的が一致していれば勝つ。
自分は十分な準備をしており、相手は準備ができていない状況であれば勝つ。
将軍に能力があり、皇帝や王といった国のトップが戦いに干渉してこなければ勝つ。
だから、『敵についても自分についてもよく知っていれば、何回戦っても負けることはない。自分のことだけ分かっている、敵についてだけ分かっているときは、戦うたびに負ける危険性がある』と言われているのだ」
この部分が、「彼を知り己を知れば百戦殆からず」の由来となっています。
勉強においての敵は、自分の弱点である
さて、勉強の話。
勉強というものは、基本一人で行うものです。孫武の時代のように、集団で挑むものではありません。
(もちろん、自分の気持ちを高めるために仲間の存在は必要です)。
この場合に敵となるのは、例えば計算や文章題、図の読み取りなどの弱点になります。
「自分の弱点はどのようなものなのか」、勉強に挑む前に分析をしてほしいと思います。
この時、役に立つのは自分がついついしてしまうミスをカテゴリーで分けること。
すると、「自分は計算のケアレスミスが多い」「基礎を覚えきっていないことによるミスが多い」という分類ができ、その対策ができるようになります。
ミスの分類についてはこちらを参照してみてくださいね!
もちろん、自分の得意分野を伸ばしておくことも重要です。弱点を補いつつ、得意な教科は点数を伸ばして安心材料としておくことを意識しましょう。
気温がだんだんと上がり、過ごしやすくなってきました。
勉強日和の日が続きそうですね!
㈱シニア 札幌家庭教師派遣センター 専任講師 S村