今回ご紹介する本は、『さがしもの』です。
前回、「最後の医者は桜を見上げて君を想う」を紹介してくれた北海道大学医学部医学科のE家庭教師から2冊目の紹介です。
『タイトル』
「さがしもの」
角田光代著 新潮文庫
『読んだ時期』
中学2年生 14歳の時
『本の内容』
単行本時のタイトルは、「この本が世界に存在すること」で、改題され文庫本になった角田光代さんの短編集です。
本にまつわる9つの物語で構成されていて、本の魅力や存在意義を再確認できる内容になっています。
『読んだ感想』
もともと、小さい頃から本を読むことが楽しいと思えず、学校の先生や親から勧められるほど、本から
遠のいていた私でも、角田光代さんの短編集だけは、苦にならずに読めました。
特にこの本は、「本」をテーマに描かれた作品だけあって、本がある人生って素敵だな、と素直に思えるようになりました。
短くても、1つ1つの物語はとても面白く、どの作品も印象に残るものばかりでした。
『きっかけ』
母がたまたま買ってきたから。
『お勧めの人』
本嫌い、本を読むことがあまり好きじゃない人。
<教務部より>
本を読まない現代っ子には、うってつけの本だと思います。
本を読みなさいと言うと、大方の生徒は反発するので、何気なく居間に置いておくのが良いと思います。
シニアの大学生講師でも、なぜか、自分の興味のある本が居間に置いてあり、それがきっかけで本を読むようになった、という講師が何名かいます。
保護者の方の努力ですね!