⭐️中学受験情報 札幌市東区の札幌開成中学が来年度から抽選の廃止を決定!

札幌市教育委員会は6月28日、公立中高一貫校の札幌市立開成中等教育学校
(札幌市東区)の入試において来年度から抽選を廃止すること決定しました。

従来は、筆記試験による1次検査(適性検査ⅠとⅡ)と個人面接の2次検査で選抜し、その後、抽選で最終合格者の定員160名(男女各80名)を決定していました。

筆記試験の1次検査における適性検査Ⅰでは思考力や判断力が問われ、適性検査Ⅱでは表現力や課題の解決力が問われます。

これらの適性検査では、小学校5・6年の成績を記録した調査書が加味されていました。

 

初年度の出願者は、定員の10倍を超える1688名、今年度は、946名です。

 

最終合格者を抽選で決定することについては、受験生の保護者や教育関係者から、「児童生徒の実力・努力が反映されない」、「心理的な負担が大きい」、「運で合否が決定される」との根強い批判がありました。

 

新方式では、抽選が廃止されるとともに、2次検査の個人面接も廃止し、受験生が集団討論する「グループ活動」が実施されることになります。

グループ活動は、受験生は男女別に4人一組で討論し、各自が意見を発表するもので、新たな方式での合否は、定員の男女各80名(計160名)のうち、1次検査の適性検査Ⅰ、適性検査Ⅱ、2次検査のグループ活動で、それぞれ上位になった男女各20名(40×3)計120名を合格とし、残る男女各20名計40名は、1次検査の適性検査Ⅰ、Ⅱとグループ活動を総合的に判断して決定されることになります(6月29日、北海道新聞朝刊)。

 

2017年度の入学者選考は、1次検査が1月13日、2次検査(グループ活動)が同28日。

 

 

札幌開成中等教育学校は、札幌では初めての公立の中高一貫校として注目を集めました。

ただ、公立の中高一貫校である以上は、私立の中高一貫校のように学力重視に大きく傾くことなく、多様な生徒が入学できるようにすべきものと思われます。

そうであれば、新方式での選考の運用が問われ、学力偏重に傾きすぎることのない運用が望まれます。

 

札幌家庭教師シニア 教務部