入試の傾向と対策(藤女子中学校)

受験情報

藤女子中学校

〒001-0016
札幌市北区北16条西2丁目
TEL:011-707-5001/ FAX:011-746-7371
アクセス
:地下鉄南北線「北18条」駅徒歩5分
:地下鉄東豊線「北13条東」駅徒歩9分
:中央バス「北15条西1」バス停徒歩すぐ
※5月~11月までは自転車通学可

特色

藤女子中学校・高等学校は1925年創立の伝統校で、カトリックの愛の精神に基づく教育を基本とし、これまでに約2万人の卒業生を世に送り出しています。
特色としては、高校からの募集のない完全な中高一貫の女子校でしたが、2025年に創立100周年を迎えるにあたり、同年度より高校からの募集(3ヵ年間コース)を開始します。
授業形態としては、2017年4月より21世紀型授業への取り組みとして、65分5時間授業を実施しています。
この65分授業の導入により、生徒が主体的・能動的に授業に関わる取り組みが実施され(アクティブラーニング)、思考力・判断力・表現力の養成が目指されます。
5年目より、理系コースと文系コースに分かれ、医学部医学科などを目指すコースも設けられています(理系アドバンスト)。
姉妹校推薦(藤女子大学)だけではなく、多くの指定校推薦があります。

なお、学校法人藤学園と学校法人天使学園は、2024年4月1日付で合併し、学校法人「藤天使学園」となっています。

2025年度募集要領

定員 出願期間 試験日 合格発表
160名 11/18(月)〜12/2(木) 1/8(水)
学力検査と面接
1/10(金)
  • ※受験料は15,000円。

試験内容

試験教科 国語 算数 理科 社会 合計
試験教科 120点 120点 80点 80点 400点
  • ※試験時間は、国語と算数は各60分、社会と理科は各40分。
  • ※面接は受験生のみに実施。
  • ※2020年度より、100周年記念事業として、クサベラ・レーメ記念奨学生特別選考(A認定10名、B認定10名)、および、英検加点選考(英検取得級に応じて入試の総合点に加点)が導入されています。
    A認定の場合、入学金のうち200.000円と毎月の授業料のうち20.000円×3年間、
    B認定の場合、入学金のうち200.000円が給付されます。
    英検準2級相当以上・・・4教科総合点に30点が加算されます。
    英検3級相当・・・・・・4教科総合点に20点が加算されます。
    英検4級相当・・・・・・4教科総合点に10点が加算されます。

近年の入試状況

年度 受験者数 合格者数 入学者数 合格者
平均点
合格者平均
道コンSS
2017 198名 188名 127名 178.1点 51.7
2018 201名 191名 130名 148.8点 53.4
2019 169名 160名 111名 170.9点 51.3
2020 192名 178名 133名 169.1点 52.3
2021 159名 151名 113名 184.2点 50.7
2022 155名 147名 101名 165.4点 52.7
2023 147名 138名 101名 180.8点 50.1
2024 124名 115名 85名 232.3点 51.4
  • ※合格者の平均点は2023年度までが300点満点、2024年度からは400点満点での平均点になります。

諸費用

入学金 250,000円
月額の費用(授業料その他) 40,650円
  • ※変更になる場合があります。

中学校から寄宿舎があります(学校から徒歩2分ほど)。
自宅が札幌市外にあり、通学が困難な生徒が対象。

2019年度の主な大学合格実績

道内の国公立大 道外の国公立大 道外の私立大 道内の私立大
北海道大  4名
札幌医科大 4名
旭川医科大 2名
小樽商科大 2名
千葉大   1名
弘前大   1名
東京海洋大 1名
琉球大   1名
早稲田大 1名
上智大  1名
青山大  1名
立教大  1名
藤女子大  107名
北海学園大   9名
北海道医療大 17名
北海道科学大 10名
  • ※現役・浪人合計です。

2020年度の主な大学合格実績

道内の国公立大 道外の国公立大 道外の私立大 道内の私立大
北海道大学   3名
北海道教育大学 5名
小樽商科大学  2名
旭川医科大学  1名
札幌市立大学  1名
千歳科学技術大 1名
金沢大学   1名
弘前大学   1名
兵庫県立大学 1名
早稲田大学  1名
慶應義塾大学 2名
明治大学   4名
上智大学   3名
中央大学   4名
国立音楽大学 1名
藤女子大学   46名
北海道科学大学 35名
北海道医療大学 15名
北海学園大学  9名
北星学園大学  6名
天使大学    3名
  • ※現役・浪人合計です。

2021年度の主な大学合格実績

※系列校の藤女子大学には89名が合格しています。

道内の国公立大 道外の国公立大 道外の私立大 道内の私立大
北海道大学  6名
札幌医科大  2名
小樽商科大  5名
北海道教育大 2名
札幌市立大  2名
一橋大学 1名
筑波大学 1名
東北大学 1名
弘前大学 1名
岩手大学 1名
早稲田大学 1名
上智大学  3名
中央大学 12名
明治大学  3名
津田塾大学 2名
天使大学   10名
北海道医療大 27名
北海道科学大 15名
北海学園大学  9名
北星学園大学  7名
  • ※現役・浪人合計です。

2022年度の主な大学合格実績

※系列校の藤女子大学には77名が合格しています。

道内の国公立大 道外の国公立大 道外の私立大 道内の私立大
北海道大学    3名
札幌医科大学   2名
北海道教育大学  2名
千歳科学技術大学 2名
室蘭工業大学   1名
茨城大学   1名
信州大学   1名
鳥取大学   1名
お茶の水大学 1名
岡山大学   1名
早稲田大学 1名
法政大学  3名
中央大学  2名
津田塾大学 2名
上智大学  2名
北海学園大学  10名
北海道科学大学 15名
北海道医療大学 10名
天使大学     8名
酪農学園大学   6名
  • ※現役・浪人合計です。

2023年度の主な大学合格実績

※系列校の藤女子大学には68名が合格しています。

道内の国公立大 道外の国公立大 道外の私立大 道内の私立大
北海道大学  3名
札幌医科大  1名
北海道教育大 7名
小樽商科大  3名
札幌市立大  1名
京都大学  1名
弘前大学  1名
琉球大学  2名
鳥取大学  1名
都留文科大 1名
早稲田大  1名
東京理科大 5名
中央大   4名
津田塾大  4名
明治大学  3名
北海学園大 18名
道科学大  19名
道医療大  33名
天使大学   8名
酪農学園大  6名
  • ※現役・浪人合計です。

2024年度の主な大学合格実績

※系列校の藤女子大学には43名が合格しています。

道内の国公立大 道外の国公立大 道外の私立大 道内の私立大
北海道大   5名
北海道教育大 1名
札幌医科大  1名
小樽商科大  1名
室蘭工業大  2名
京都大  1名
金沢大  1名
岩手大  1名
島根大  1名
岡山大  1名
慶應義塾大 1名
上智大   2名
中央大  10名
学習院大  1名
立教大   3名
北海道医療大 17名
北海道科学大 13名
北海学園大   9名
北星学園大   4名
天使大     2名
  • ※現役・浪人合計です。

以上、シニア調べ

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入試の傾向と対策(藤女子中)2025年度

国語

【入試分析】

2024年度入試から、大問1で漢字・言語知識を問う問題、大問2で随筆(あるいは説明文)、大問3で200字以上の作文が出題される形式に変更になりました。
大問1では、漢字の読み書き、慣用句、助動詞の用法、表現訂正などの言語知識を問う小問集合でした。大問2は随筆文を題材にした読解問題で、抜き出しや記号選択問題が中心でした。大問3は、自分の考えをつらぬいたことか、その反対に周囲に自分の考えを合わせたことについて、条件を守りながら作文を書く問題が出題されました。

【入試対策のアドバイス】

言語知識を問う大問1、読解力を問う大問2に関しては、標準的な中学入試のテキストを繰り返し解き進めて力をつけていきましょう。作文については具体的な状況を書くように指示されますので、作文を書いて他の人に見てもらい、評価をもらって書き直すというサイクルを意識して練習に臨みましょう。

算数

【入試分析】

2024年度入試から形式が変わりました。
大問1は計算問題で、複雑な計算を時間内に的確に処理する力がみられました。大問2は小問集合となっており、難度は標準的でした。大問3で規則性の問題や仕事算の応用が出題され、思考力が問われました。大問4は直角三角形と図形の移動をテーマにした問題が出題されました。大問5は速度算の応用が出題されています。大問6は規則性の発展問題が出題されました。

【入試対策のアドバイス】

大問1~3までの点数の合計が70点となり、満点120点の5割以上を占めます。なるべくここは落としたくないところですので、いかに基礎・基本で取りこぼさないかがポイントになってきます。標準的なテキストを用いて、弱点となっているところを徹底的になくしていく勉強が必要となります。

社会

【入試分析】

他の教科が出題傾向を変更している中、社会はほぼ例年通りの出題となりました。
2024年度入試は、大問1で青森ねぶた祭をテーマにした問題が出題されました。源氏の系図と説明文から人物を推定して答える問題など、資料を的確に読み取る力が試されました。大問2では日本地理に関する問題が出題され、毎年のように出されている標高を示した断面図を選ぶ問題や、農業産出額や製造品出荷額の表を元にして答える問題などが出題されました。大問3は時事・公民に関する問題が出題され、最後の問題で60~80字の記述問題がありました。

【入試対策のアドバイス】

全体的に資料に絡ませた問題が多く、普段から意識して資料問題を解かないと苦しいと思われます。初見の資料を見て答える問題もあるので、落ち着いて回答できるようにしておきましょう。特徴的な問題も多いので、過去問演習を繰り返し行うことが合格への道となります。

理科

【入試分析】

2024年入試から傾向が少し変わりました。
大問1では生物分野から出題され、基本語句の確認から実験を基にして答える問題などがありました。大問2では、物理分野から出題され、ふり子の実験をテーマにして、理由を書く問題から基礎的な知識を問う問題まで幅広いタイプの問題となっています。大問3は地学がテーマとなり、地震と揺れの到達時間に関しての問題が出題されました。大問4は化学についての問題であり、状態変化についての問題が出題されました。

【入試対策のアドバイス】

中学入試の標準的なテキストを用いて、語句の確認や計算練習、実験のやり方などを確認していくことが大切です。極端に難度の高い問題ではないので、算数同様、苦手なところをなくしていくというスタンスで繰り返し演習を重ねていくことが合格への道です。

2025年度の藤中入試に向けた総評

全体的に基礎・基本を問う問題が多いです。そのような設問はほかの受験生も落とさないようにしてくるので、ケアレスミス等がないよう意識してテキストの問題を解くようにしてください。受験が近づいてきたらとにかく過去問の演習(特に2024年度のもの)に取り組みましょう。国語の作文練習は必須。

指導例(令和5年1月受験)
男性の専任講師がクラスシニアで指導を担当

5年生の1月から指導をスタートしました。夏までは4教科の基本部分を指導し、夏からは過去問および入試問題集を中心に進めていきました。当初より、勉強に対してとても意欲的で、宿題もほぼ完璧にやってくれました。過去問については、数年分をほぼ2周できたので、藤女子中の入試傾向を把握できたと思います。合格することに関しては心配ありませんでした。
藤女子中学無事合格(奨学生認定)。

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