入試の傾向と対策(北嶺中学校)

受験情報

北嶺中学校

〒004-0839
札幌市清田区真栄448-1
TEL:011-883-4651/ FAX:011-884-1616
アクセス
・地下鉄大谷地駅(東西線)、福住駅(東豊線)から、タクシーで20分。
・地下鉄福住駅から中央バス、アンデルセン福祉村1丁目下車、徒歩10分。
・登下校時には、地下鉄東西線、南北線、東豊線方面にスクールバスが運行されています。

特色

北海道内では最難関の私立中学校で、高校からの募集をしない完全な中高一貫の男子校です。学校法人希望学園が運営し、札幌第一高校とは兄弟校となります。
毎年、東京大学などの難関の国公立大学に多くの合格者を輩出しています。特に国公立大学医学部医学科の合格者の多さは際立っており、全国的にも知名度の高い中高一貫校となっています。
授業内容としては、公立中学・高校の英語・国語・数学6年分の授業を5年生で終え、最後の1年間を全て大学受験に費やすことができます。
また、週6日制の50分授業を維持し、授業時間数は中学3年間だけで、公立の1.6倍となり、学力の充実が図られています。

2025年度 募集要項

定員 出願期間 試験日 合格発表
120名 11/22(金)~12/23(月)
Web出願
1/8(水) 1/11(土)
  • ※受験料は20,000円
  • 特待選抜入試(特待生として入学金免除、授業料免除、毎月1万円の奨励金支給)。
    募集人員20名(定員120名中)。入学試験の得点により決定。
  • 青雲寮コース(難関大学進学を目指す生徒の学習・生活をサポートするコース)。
    学習面での教諭による夜間特別講習、北嶺卒の医学部生チューターを中心とした学習指導、生活面では寮母・寮監等による生活サポートを受けることができます。
    募集人員60名(定員120名中)。北海道在住の受験生は20名、北海道以外に在住の受験生は40名。特待合格者は自動的に「青雲寮コース」合格となります。
    シニアからのアドバイス
    一般論として、寮に関しては、向き不向きがあります。また、親の目の届かない環境だと勉強しなくなる生徒も見受けられます。生徒自身の自覚等も含めて入寮を考える必要があると思います。

試験内容

科目 国語 算数 理科 社会 合計
得点 120 120 80 80 400
  • ※試験時間は国語と算数が各60分、社会と理科が各40分。

近年の入試状況

年度 受験者数 合格者数 入学者数 合格者
平均点
合格者
最低点
合格者平均
道コンSS
2018 691 510 128(49) 267.3 209 67.0
2019 935 667 129(54) 254.9 202 65.6
2020 1052 835 145(71) 259.2 190 66.0
2021 1016 885 131(76) 250.3 190 67.7
2022 1162 883 129 249 182 66.2
2023 1295 1033 132 264.0 206 70.4
2024 1269 1044 129 272.5 212 68.2
  • ※( )内は青雲寮への入寮数。

合格者平均点(上段)と受験者平均点(下段)

年度 国語 算数 理科 社会 合計
2018 73.5
68.8
94.0
83.0
47.4
41.9
50.9
45.5
267.3
241.6
2019 61.2
56.7
83.9
75.9
57.6
51.8
51.6
45.6
254.9
232.1
2020 77.0
73.9
最高点 104
79.2
71.2
最高点 120
52,6
49.0
最高点 80
46.8
42.4
最高点 72
259.2
241.0
最高点 349
2021 66.3
61.6
最高点 98
80.6
72.2
最高点 119
52.3
46.6
最高点 80
50.0
44.9
最高点 74
250.3
227.3
最高点 349
2022 66.9
62.9
84.8
77.0
47.7
43.3
47.5
43.2
249.0
228.9
2023 72.3
68.1
81.4
75.3
55.8
52.7
54.5
50.1
264.0
247.3
2024 81.6
78.4
77.4
71.9
56.4
52.8
58.7
54.6
272.5
257.4
  • ※国語120点、算数120点、理科80点、社会80点、合計400点。

諸費用

入学金(事務手数料込み) 303,000円
月額の費用(授業料込み) 51,900円
  • ※変更になる場合があります。

青雲寮コース(中学から学校に併設された青雲寮があります)

入寮施設費(入寮時のみ) 100,000円
月額の寮費(諸経費込み) 100,000円
  • ※変更になる場合があります。

2019年度の主な大学合格実績

道外の国公立大学 道外の私立大学 道内の国公立大学 道内の私立大学
東京大学   9名
京都大学   1名
九州大学   1名
防衛大学  14名
防衛医科大 10名
早稲田大学  9名
慶應義塾大  9名
東京理科大 16名
中央大学  17名
法政大学   7名
北海道大学 31名
札幌医科大 17名
旭川医科大  1名
小樽商科大  2名
室蘭工業大  2名
北海学園大  13名
北海道医療大 23名
北海道科学大  6名
  • ※現役・浪人の合計です

2020年度の主な大学合格実績

道外の国公立大学 道外の私立大学 道内の国公立大学 道内の私立大学
東大   17名(理三2)
一橋大   2名
東北大   4名(医2)
防衛医科大 9名
名古屋大  1名
早稲田大  13名
慶應義塾大  6名(医2)
東京理科大 28名
中央大   27名
明治大   11名
北海道大  31名(医5)
札幌医大  17名(医16)
旭川医大   2名(医2)
北海道教育大 2名
室蘭工業大  7名
北海学園大  6名
北海道科学大 6名
北海道医療大 2名
  • ※現役・浪人の合計です

2021年度の主な大学合格実績

道外の国公立大学 道外の私立大学 道内の国公立大学 道内の私立大学
東京大学 7名(理三3)
京都大学 1名
東北大学 5名(医1)
一橋大学 3名
大阪大学 2名
早稲田大学 7名
慶應義塾大 6名
上智大学  4名
明治大学  9名
法政大学  8名
北海道大学 21名(医6)
札幌医科大 15名(医15)
旭川医科大  5名(医5)
小樽商科大  2名
室蘭工業大  2名
北海学園大  5名
北星学園大  3名
北海道科学大 3名
  • ※現役・浪人の合計です

2022年度の主な大学合格実績

道外の国公立大学 道外の私立大学 道内の国公立大学 道内の私立大学
東京大学   7名
(理三1)
京都大学   2名
九州大学   1名
東北大学   4名
(医2)
一橋大学   2名
防衛医科大学 13名
(医13)
早稲田大学 10名
慶應義塾大  4名
明治大    4名
中央大    4名
東北医科薬科 5名
(医5名)
順天堂大   2名
(医2)
北海道大  23名(医11)
札幌医科大 19名(医19)
旭川医科大 10名(医10)
室蘭工業大  2名
小樽商科大  1名
北見工業大  1名
北海学園大  2名
北海道医療大 2名
北海道科学大 3名
日本医療大  3名
  • ※現役・浪人の合計です

2023年度の主な大学合格実績

道外の国公立大学 道外の私立大学 道内の国公立大学 道内の私立大学
東京大学   9名
京都大学   1名
九州大学   1名
東北大学   3名
大阪大学   2名
防衛医科大  8名
防衛大学  24名
早稲田大  13名
慶応義塾大  8名
明治大    6名
中央大   11名
東京理科大 13名
上智大学   4名
同志社大   7名
北海道大  13名
札幌医科大 12名
旭川医科大  5名
室蘭工業大  5名
帯広畜産大  1名
北海学園大  5名
北海道医療大 2名
北海道科学大 7名
  • ※現役・浪人の合計です

2024年度の主な大学合格実績

道外の国公立大学 道外の私立大学 道内の国公立大学 道内の私立大学
東京大   7名
京都大   3名
一橋大   5名
東北大   8名
大阪大   4名
防衛大  12名
防衛医科大 5名
早稲田大 12名
慶応義塾大 9名
明治大   8名
上智大   5名
東京理科大 7名
中央大   5名
青山学院大 3名
北海道大  15名
札幌医科大 15名
旭川医科大  3名
室蘭工業大  3名
北海道医療大 2名
北海学園大  1名
  • ※現役・浪人の合計です

以上、シニア調べ

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入試の傾向と対策(北嶺中)2025年度

国語

【入試分析】

例年、3つの大問から構成されています。論説文、小説文、随筆文から出題されますが、そのどれもが他の学校の題材よりも高難度のものとなっています(2022年度の小説は芥川龍之介、2024年度の随筆は夏目漱石の作品から出題)。記述の分量は30~50字程度であり、4~5題出題されます。記述の字数は多くないものの、ハイレベルな読解力を必要とするため、難度は高いです。それゆえ、記述の出来不出来によって差が付きやすいです。
2024年度入試も例年と変わらない出題傾向でした。大問1で小説文、大問2で随筆文、大問3で評論文が出題されました。30~50字程度の記述は5題。

【シニアからのアドバイス】

難しい文章を読みなれているかどうかが大きく響いてきます。小学生向けの児童文学のみならず、普段からそれ以上のレベルの文章も読んでおくとよいでしょう。また、普段から設問が求めていることを意識して解答するようにしましょう。

算数

【入試分析】

5つの大問で構成され、大問1で計算問題、大問2で小問集合、大問3~5で図形や特殊算などの問題が出題されます。
2024年度問題も例年と同じ傾向でした。大問1の計算問題は日頃からの計算練習ができていないと太刀打ちできない問題ばかりでした。大問2の小問集合は計算式を成り立たせる問題や仕事算の応用などが出題されました。大問3はインターネットショッピングを題材にした論理的思考をみる問題でした。大問4は速度算の応用、大問5は空間図形と図形の軌跡に関しての問題が出題されました。

【シニアからのアドバイス】

数学的思考、論理的思考を問う問題が多く、難度が高いです。しかし、その根底には正確に式を計算できる計算力が必要になってきます。中学入試用の計算テキストを用いて、正しく、かつスピーディーに計算ができるようにトレーニングしておきましょう。また、数学的・論理的思考を鍛えるためにレベルの高い問題集や過去問を適切に利用し、幅広く問題を解いたうえで解説を読み込みましょう。

社会

【入試分析】

地理分野と歴史分野の出題を中心に、4つの大問で構成されています。教科書レベルの出題もありますが、全体的に中学生や高校生の知識を持っていないと高得点は難しいように設定されています。
2024年度入試も例年と同じ形式での出題となりました。大問1では自然災害と防災をテーマに、大問2では世界の農林水産業・ヨーロッパ地誌をテーマに出題がありました。大問3では日本の古代~近代史をテーマに、大問4では日本の近現代史をテーマに問題が構成されていました。

【シニアからのアドバイス】

1つの問題に対しての文章量が多く、すべてをじっくりと読んでいると時間が足りなくなってしまいます。設問の要点をしっかりと抑えて答えを選択、ないし記述する能力が求められます。そのためには、日ごろから新聞を読む、ニュースに関心を寄せるなどしておくとよいでしょう。また、地理的事項、歴史的事項、時事的な事柄を独立して覚えるのではなく、知識を結び付けて覚えることが必要です。

理科

【入試分析】

物理・化学・生物・地学の4分野が出されますが、うち2つの分野は小問集合、2つは大問となっています。毎年、理科に関する時事問題とグラフを記入する問題が出題されているのが大きな特徴となります。物理分野で大きく正答率の差が生じる傾向があります。
2024年度入試では、大問1で地学分野の小問集合、大問2で物理分野の小問集合が出題されました。大問3ではヘモグロビンや細胞の働きといった体内環境をテーマにした生物の問題が出題されました。大問4ではエタノールとガソリンの燃焼についての総合問題が出題されています。

【シニアからのアドバイス】

前項で述べた通り、物理分野で大きな得点の差が生まれやすいです。日頃から科学的事象に興味を持ち、さらに過去問の演習を欠かさずに行うことが大事となります。また、問題文に書かれていることや表を基にして、その場で計算式を立てて答えを導き出す問題が多いことも特徴です。これも、市販のテキストではカバーできない思考力を図るものですので、過去問の演習をこなしておくことが大事になるでしょう。

2025年度の北嶺中入試に向けた総評

道内最難関の中高一貫校ということもあり、問題のレベルも相当高いです。高度な知識、問題を正確に理解する読解力、そして高い思考力・判断力が不可欠になります。中学入試向けのテキストで基礎固めをしたうえで、過去問に何度も取り組み傾向をつかみましょう。そのうえで、偏差値の高い他校の入試問題にも取り組み、初見の問題に物おじしないようにしておくのが大切です。読解力・記述力対策は必須。

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