入試の傾向と対策(札幌光星中学校)

受験情報

札幌光星中学校

〒065-0013
札幌市東区北13条東9丁目1番1号
TEL:011-711-7161/ FAX:011-711-7330
アクセス:地下鉄 東区役所前 徒歩1分

特色

札幌光星は、カトリックの教えに基づく人間教育を基本とし、これからの時代を担い、率先して社会をけん引できる人材の育成を目指しています。
その歴史は古く、1934年に遡り(中等教育として札幌光星商業学校)、中学校募集はしばらくの間停止されていましたが、1994年に再開され現在に至っています。そして、2008年からは男子校から男女共学になっています。
授業的には、5年生までに特定の科目の中学・高校の内容を修了する進度で授業を行なって行きます。
2011年度からは、週に1コマずつ、ルクス国語、ルクス社会、ルクスイングリッシュ、ルクスサイエンスを設けて、高いプレゼン能力、意欲的な学び、客観的な思考力等の養成を目指しています(ルクスプログラム)。

2023年度 募集要領

定員 出願期間 試験日 発表
105名 11/22(火)~12/14(水)
インターネット出願
1/10(火) 1/11(水)
  • ※受験料は16,000円(2023年度)

試験内容

入試科目 国語 算数 理科 社会 合計
4教科型入試 120点 120点 80点 80点 400点
LE型A方式 120点 120点 80点 80点 400点
LE型B方式 120点 120点 なし なし 240点
  • ※試験時間は国語・算数は各60分、社会・理科は各40分です。
  • ※LE型入試には英検4級以上、TOEFL等の取得条件があります。
  • ※保護者同伴の面接があります。

近年の入試状況

年度 受験者数 合格者数 入学者数 合格者
平均点
合格者
最低点
合格者平均
道コンSS
2017 247名 208名 89名 249.3点 180点 57.4
2018 282名 203名 77名 250.3点 190点 60.4
2019 271名 225名 97名 268.0点   57.7
2020 217名 130名 87名 240.0点   57.2
2021 196名 155名 64名 264.4点   57.0
2022 210名 175名 75名 238.6点   56.9

諸費用(2023年度の場合)

入学金 月額の費用(授業料込み)
300,000円 46,715円
  • ※その他、初年度4月納付金、教材費等の諸費用がかかります。
  • ※変更の可能性があります

寮  

男子寮があります(募集定員10名)
原則として、札幌市内の生徒は入寮できません。

2019年度の主な大学合格実績(国公立大13名、私立大128名)

道外の国公立大学 道外の私立大学 道内の国公立大学 道内の私立大学
東京大学  1名
弘前大学  1名
富山大学  1名
信州大学  1名
鳥取大学  1名
早稲田大  1名
慶應義塾大 1名
中央大学  6名
立教大学  2名
青山学院大 2名
室蘭工業大 3名
小樽商大  2名
道教育大  1名
北見工業大 1名
千歳科学大 3名
北海学園大 17名
北星学園大  9名
道科学大   9名
道医療大学 15名
藤女子大   3名
  • ※一貫コースの現役・浪人の合計です。

2020年度の主な大学合格実績(国公立大31名、私立大145名)

道外の国公立大学 道外の私立大学 道内の国公立大学 道内の私立大学
筑波大学   1名
防衛大学   2名
防衛医科大学 1名
電気通信大学 1名
山形大学   1名
中央大学   4名
上智大学   2名
法政大学   1名
同志社大学  2名
関西学院大学 2名
北海道大学   5名
旭川医科大学  1名
小樽商科大学  3名
北海道教育大学 2名
千歳科学技術大 3名
北海学園大学 25名
北海道医療大 26名
北海道科学大 20名
北星学園大学  9名
  • ※一貫コースの現役・浪人の合計です。

2021年度の主な大学合格実績

道外の国公立大学 道外の私立大学 道内の国公立大学 道内の私立大学
東北大学     1名
弘前大学     3名
東京医科歯科大学 1名
新潟大学     1名
慶應義塾大学 1名
上智大学   1名
東京理科大学 5名
明治大学   4名
中央大学   6名
北海道大学  6名
札幌医科大学 1名
旭川医科大学 1名
小樽商科大学 5名
室蘭工業大学 2名
北海学園大学   7名
藤女子大学    5名
天使大学     2名
北海道医療大学 21名
酪農学園大学   3名
  • ※一貫コースの現役・浪人の合計です。

2022年度の主な大学合格実績

道外の国公立大学 道外の私立大学 道内の国公立大学 道内の私立大学
東京大学     1名
東京芸術大学   1名
東北大学     1名
九州大学     1名
筑波大学     1名
早稲田大学   4名
慶應義塾大学  1名
明治大学    3名
法政大学    8名
中央大学    4名
北海道大学  7名
札幌医科大学 1名
小樽商科大学 2名
北海学園大学  27名
北海道医療大学  8名
北星学園大学   7名
藤女子大学    5名
  • ※一貫コースの現役・浪人の合計です。

以上、シニア調べ

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入試の傾向と対策

国語

文学的文章・説明的文章・その他のジャンルの3題が出題されます。説明的文章の難易度が少し高め。
全体の出題割合は、選択問題が20~40%、書き抜き問題が5~30%、記述問題が10~20%、漢字・言葉に関する問題が10~50%となっています。
その他のジャンルについては、長文読解以外の出題となり、漢字・言葉に関する問題が多いですが短歌や俳句などから出題されたこともあります。
題材はやや難しめの場合もありますが、設問は標準的です。読解中心で長文記述も多く出題されます。記述の分量は多いため、過去問や問題集で練習しておきましょう。漢字や語句、熟語に関する知識も良く出題されているため、いろいろな問題に触れておく必要があります。
2022年度入試では、説明的文章で接続詞、四字熟語、文脈把握などのオーソドックスな問題や、70字以上80字以内の長文記述問題が出題されました。また第2問では俳句の季節を答える問題が出題されています。文学的文章では登場人物の行動や心情の理由について答える問題が中心に出題されました。長文記述が鬼門となる可能性が高いため、普段から記述問題に触れておきましょう。

算数

計算分野は全体の10%の出題割合。教科書よりやや難しめの計算問題が1~3題程度となります。
図形分野は全体の30%の出題割合。角度や面積、展開図、体積など、比較的オーソドックスな問題が中心です。
文章題は全体の40%の出題割合。割合、速さ・場合の数などを中心に、内容・難易度とも幅広く出題されます。中学受験用の問題集の、代表的なパターンの問題を中心に学習しておきましょう。
また、例年、規則性、推理などのうち、1~3題出題されています。
全体的に比較的オーソドックスな問題が中心で、内容・難易度ともに幅広く出題されています。応用力や思考力を問う問題も含まれているので、基本事項をしっかり定着させ、応用的な演習にも取り組んでおきましょう。
2022年度入試では、第1問で小問集合、第2問で場合の数の文章題(小問3題)、第3問で動く歩道を題材とした速さと比に関する問題(小問2題)、第4問で三角形の面積比に関する問題(小問2題)、第5問で数列に関する問題(小問3題)が出題されました。問題の難易度としては標準~難程度と思われます。中学入試テキストを余すことなく使い、いろいろな問題に触れておきましょう。

社会

地理分野は全体の40%の出題割合。気候、産業、自然などからバランスよく出題されます。標準的な問題が多いですが、中には中学内容も出題されています。各都道府県や近隣諸国の特色も抑えておきましょう。
歴史分野は全体の40%の出題割合。古代~近現代の各時代から、重要事項を中心にまんべんなく出題されます、教科書~標準レベルが中心ですが、中学内容も含まれます。
公民分野は全体の15%の出題割合。憲法、三権などが中心で、中学内容や憲法の条文の内容など細かな知識も問われるため、難易度は高めです。
その他、時事問題は各分野と融合して出題されることもあるため注意が必要です。
全体的に、教科書レベルの出題が多いです。まずは標準的な問題集を用いて知識の定着をはかりましょう。また、作文が出題されるため自分の考えをまとめて簡潔に書く練習をしておきましょう。
2022年度入試では、地理分野で日本の河川の特徴を説明させたり、表やグラフを読み取って答えたりする問題が数多く出題されました。歴史分野では各時代の年表をベースに各時代の知識を問う問題が出題されています。公民分野では三権分立に関する図が出題され、それぞれの関係性を問う問題が出題されたほか、所得税、消費税の使い道を問う問題も出題されました。難問は少ないですが、細かい事項まで覚えておく必要があります。標準的な問題集が完璧に解けるようにしておきましょう。

理科

物理・化学・生物・地学それぞれの分野が出題割合25パーセント程度。
物理分野ではてこがほぼ毎年出題されます。また、電流も良く出ます。てこは中学受験特有の問題も出題されています。
化学分野は水溶液に関する出題が多いです。ものの溶け方、水溶液の性質、水溶液と金属の反応などは確実に抑えておきましょう。
生物分野は、発芽、光合成など、植物の働きに関する内容が多いですが、動物も必ず押さえておきましょう。
地学分野は、大地、天体、天気がバランスよく出題されています。不得意なジャンルは無くしておきましょう。
全体を通し、文章や表などを読み取ったうえで結果を思考するなど、読解力や応用力が試される出題が見られます。実験器具の使い方にも注意しましょう。
問題構成としては、各分野から大問2題ずつ出題され、それぞれ小問が4~5題となっています。問題数がやや多いので、時間を配分してこなしていきたいところです。中学受験特有の難問は少ないですが、応用力が問われる問題が多いのが特徴でしょう。
2022年度入試では、第1問で振り子および電流に関する問題が出題されました。また、第二問で水溶液に関する問題が出題されています。第3問では主に光合成に関する出題があり、問5では呼吸に使われた栄養素についての記述問題がなされました。第4問は月の見え方に関する問題が出題され、基本的な事項を問われる小問が多く見受けられました。第5問では再び物理分野(ばねの性質、てこの原理)が出題され、実験結果から類推できることを答える問題がありました。物理、化学分野の出題が多くみられるため、ここを苦手としている人は必ずできるように原則から学習し、応用問題が解けるようにしておきましょう。

教務部よりアドバイス

確実な合格圏内という観点からすると、各教科65%を目標にしてください。LE-B型の2教科受験の場合には合格点が少し低いようです(60%程度)。いずれにしろ、2023年度の入試より、各教科100点満点が、国語・算数が120点満点、理科・社会が80点満点に移行されましたので、国語・算数の両教科で高得点をマークできる生徒が合格しやすくなります。
指導例として、以前、シニアの社員講師が担当し、無事合格した2名の生徒の指導例を掲載します。

指導例
社員講師S

LE-(B)型の試験を受験される2人の生徒さんを受け持ちました。

1人目の生徒さんは国語をあまり心配していないということで、算数を中心に指導しました。宿題を出し、その中で分からないところをピンポイントで説明、理解してもらうという流れから、弱点を克服し、頻出問題に慣れてもらいました。11月ごろに光星中で行われた入試プレテストの結果から、弱点はほぼ解決したと判断し、過去問演習に取り掛かるようにしました。演習の中では、光星中の問題に慣れることを最大の目標として掲げ、繰り返し繰り返し同じ問題に触れました。そこで間違えた問題は、別のテキストを用いてもう一度解説・解きなおしを行いました。

2人目の生徒さんは、受験まであとわずかという時期に受け持ちました。国語が苦手ということで、「国語における文章の読み方」を丁寧に説明し、そこからすぐに過去問の演習に入りました。光星中の入試問題は毎年の傾向が非常に似ているため、「短期間でもとにかく過去問演習を行う」という方針をお互いに共有し、指導を行いました。そのため、かなりスパートをかけた指導となってしまいましたが、忍耐強く、宿題も忘れずにやってきてくれました。この生徒さんも、無事に合格しています。

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