入試の傾向と対策(札幌日本大学中学校)

受験情報

札幌日本大学中学校

〒061-1103
北広島市虹が丘5丁目7番1号
TEL:011-375-5311/ FAX:011-375-2646
アクセス:
JR上野幌駅から徒歩8分
スクールバスが3経路で運行
地下鉄大谷地駅からスクールバス

特色

札幌日本大学中学校は、日本大学の付属校として、平成15年に開校し、世界に貢献できる人材育成を目指しています。
平成29年度の入学試験から、東大、京大、医学部を目指すスーパーアクティブコース(SAコース)と、北大、東北大などの旧帝大、難関国公立大、難関私立大を目指すアクティブコース(Aコース)を導入しています。
このコース制導入により、今まで以上に生徒一人一人の目標にあった教科指導が可能となっています。
いずれのコースも、高校2年生までに高等学校教育内容の履修を終わらせ、高校3年生からは大学入試対策が実施されます。
近年では、国公立大学に多くの合格者を輩出しています。

2023年度 募集要領

スーパーアクティブコース(SAコース)2023年度 募集要領

定員 出願期間 試験日 合格発表
30名 12/12(月)~12/23(金) A日程 1/7
特待入試(4教科型)
一般入試(4教科型)
A日程 1/7発表
B日程 1/9
一般入試(4教科型・総合学力型の選択)
B日程 1/11発表
  • ※特待生20名
  • ※受験料は20,000円

アクティブコース(Aコース)2023年度 募集要領

定員 出願期間 試験日 合格発表
75名 12/12(月)~12/23(金) A日程 1/7
一般入試(4教科型)
A日程 1/7発表
B日程 1/9
一般入試(4教科型・総合学力型の選択)
B日程 1/11発表
  • ※受験料は20,000円

試験内容

4教科型(1/7・1/9)

入試科目 国語 算数 理科 社会 合計
配点 120点 120点 80点 80点 400点
  • ※試験時間は、国語と算数が各60分、理科と社会が各40分。

総合学力型(1/9)

入試科目 国語・社会分野 算数・理科分野 面接(生徒と保護者)
配点 150点 150点 総合得点の1割程度
  • ※試験時間は各分野60分で、面接は10分程度。
  • 専願出願、英語出願が認められた場合は、20点~30点が加算されます。

近年の入試状況

年度 受験者数 合格者数 入学者数 合格者平均点(得点率) 合格者平均道コンSS
2017 292名 234名 84名   SAコース64.7
  Aコース58.8
2018 307名 243名 79名   SAコース65.5
  Aコース59.3
2019 388名 318名 101名 SAコース4教科型 274.0点(68.5%)
Aコース4教科型 193.1点(48.3%)
SAコース67.4
  Aコース60.6
2020 496名 349名 92名   SAコース65.8
  Aコース59.6
2021 344名 314名 93名   SAコース67.7
  Aコース58.9
2022 337名 282名 103名   SAコース63.2
  Aコース56.3
  • ※受験者数・合格者数・入学者数は、SA・Aコース合計です

諸費用(2023年度)

入学手続きの費用 月学の費用(授業料込み)
280,000円 46,900円
  • ※変更の可能性があります。

女子寮があります。
男子寮は高校生から。

2019年度の主な合格実績(一貫生以外も含む現役・浪人の合計)

国公立大学には85名が合格しています。

道内の国公立大学 道内の私立大学 道外の国公立大学 道外の私立大学
北海道大学   9名
北海道教育大 10名
小樽商科大学  6名
札幌医科大 3名(2)
旭川医科大 1名(1)
北海学園大学 46名
北星学園大学 17名
北海道科学大 42名
北海道医療大 20名
藤女子大学  13名
筑波大学   2名
横浜国立大  2名
電気通信大学 2名
東京工業大学 1名
お茶の水女子 1名
日本大 104名(2)
早稲田大学   3名
慶應義塾大   1名
法政大学   12名
中央大学   10名
  • ※( )内は医学部医学科

2020年度の主な大学合格実績(一貫以外も含む現役・浪人の合計)

国公立大学には96名、医学部医学科には5名合格しています。

道内の国公立大学 道内の私立大学 道外の国公立大学 道外の私立大学
北海道大学  12名
札幌医科大   4名(3)
北海道教育大 15名
小樽商科大学  9名
室蘭工業大学  7名
北海学園大  49名
北星学園大  26名
藤女子大学  26名
北海道医療大 37名
北海道科学大 31名
東北大学   3名
名古屋大学  2名
群馬大学   1名(1)
電気通信大学 2名
弘前大学   4名
慶應義塾大学 4名
早稲田大学  1名
法政大学   9名
中央大学   8名
青山学院大学 6名
  • ※( )内は医学部医学科

2021年度の主な大学合格実績(一貫以外も含む現役・浪人の合計)

国公立大学には67名、医学部医学科には3名合格しています(日本大学には57名進学)。

道内の国公立大学 道内の私立大学 道外の国公立大学 道外の私立大学
北海道大学   8名
札幌医科大学  1名(1)
旭川医科大学  2名(1)
北海道教育大 10名
小樽商科大学  6名
北海学園大学 37名
北星学園大学 23名
北海道医療大 32名
藤女子大学   5名
東京大学 1名
京都大学 1名
筑波大学 2名
神戸大学 1名
弘前大学 5名
早稲田大学 3名
慶應義塾大 1名
上智大学  1名
中央大学 15名
東京理科大 8名
  • ※( )内は医学部医学科

2022年度の主な大学合格実績(一貫以外も含む現役・浪人の合計)

国公立大学には99名が合格し、系列校の日本大学には89名が合格しています。

道内の国公立大学 道内の私立大学 道外の国公立大学 道外の私立大学
北海道大学   7名
札幌医科大学  3名
北海道教育大  9名
小樽商科大学 11名
室蘭工業大学  8名
北海学園大学  67名
北海道科学大学 45名
北海道医療大学 36名
日本医療大学  30名
北星学園大学  14名
弘前大学   9名
東北大学   1名
東京工業大学 2名
神戸大学   1名
広島大学   1名
早稲田大学   2名
慶應義塾大学  2名
東京理科大学 10名
法政大学    9名
中央大学    8名
  • ※( )内は医学部医学科

以上、シニア調べ

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入試の傾向と対策

国語

文学的文章と説明的文章から出題されています。説明的文章の方がやや難しい傾向にあります。選択問題が30~60%、書き抜き問題が0~15%、記述問題が15~50%、漢字・言葉に関する問題が20~25%という出題割合となっています。
問題文自体が難しいという事はありませんが、設問は様々なものがあり、難易度は高めと言えるでしょう。教材などを使い、レベルの高い演習が必要となります。
2022年度入試では、A日程・B日程ともに文学的文章の題材文の分量が多く、読むことに慣れていなければ苦戦する内容となっていました。設問は漢字の書き取りから50字程度の記述まで幅広く出題されており、国語の総合的な力が必要とされました。指示語の内容を書く問題も必ず出題されています。普段から過去問・問題集などに触れているかが得点に結びつくことになるでしょう。

算数

計算分野は全体の10%の出題割合。帯分数や少数の混じった複雑な計算など、教科書より難しめの内容が中心となります。出題数は3~4題程度です。
図形分野は全体の30%の出題割合。面積比を使った問題や立体の体積なども幅広く出題されています。時間配分を考えた上で、解きやすい問題から優先的に取り組むと良いでしょう。
文章題は全体の40%の出題。割合、速さなどを中心に幅広く出題されています。問題文の条件を整理して解く必要があります。また、適性検査型の出題に近い読解中心の出題もあるため注意しておきましょう。
その他、数に関する規則性などが良く出題されています。
出題範囲がある程度広く、中学入試として標準的なレベルの問題に仕上がっています。受験用の標準レベルのテキストを使い、漏れがないように準備をしておきましょう。
2022年度入試では、大問1で計算問題、大問2で小問集合、大問3で図形に関する問題、大問4~6で長めの文章題が出題されています。大問3では面積・体積・表面積・展開図など幅広い図形の問題が出題されるため、それらの対策をしてきているかどうかがポイントになっていました。また大問4~6では比例や規則性の問題が出題されました。標準レベルのテキストを余すとことなく練習しておけるかが大事になりそうです。

社会

地理分野は全体の30~40%の出題割合。各都道府県の基礎データ(人口・面積・形・位置・産業・気候)などをもとにした出題が見られます。中学内容の出題もあります。
歴史分野は全体の30~40%の出題割合。オーソドックスな問題が中心となります。教科書レベルの内容も見られますが、中学内容もかなりの割合で出題されます。特に、近現代史に注意して学習しておきましょう。
公民分野は全体の10~20%の出題割合。人権・国会・内閣などから出題されます。中学内容も多いうえに時事問題との融合問題も散見されます。
時事問題は全体の10%の出題割合。地理・政治分野などから出題されます。
また記述問題もあり、難易度はやや高めとなっています。
教科書レベルの出題も見られますが、全体的に中学内容の出題が多いです。標準レベルの問題集で知識の定着を図り、余裕があれば難易度の高い問題集にも挑戦をしておきましょう。
2022年度入試では、A日程において大問1の問1で指定語句をすべて使い、堤防が決壊した理由について述べる問題が出題されました。全体的に中学の教科書内容だけでも補うことが難しいレベルの問題も散見されるため、幅広い社会の知識が必要となります。まずは基礎知識を固めた上で、さらなる知識の補強を図りましょう。

理科

物理・化学・生物・地学分野ともに全体の25%の出題割合となります。
物理分野は電気、てこ、ふりこが良く出題されます。ばねに加わる力も確認が必要となります。
化学分野は気体や水溶液に関する出題が多いです。反応の質量比などの計算も演習しておくと良いでしょう。
生物分野は植物、動物がほぼ毎年出題されています。基本的な知識は必ず身に付けておきましょう。
地学分野は天気、天体がよく出題されます。また、大地のつくりと変化も確認が必要となります。
また近年は、身近な素材を使って考察させる問いも出題されています。
全体を通して、各分野からバランスよく出題されています。標準的な難易度の出題が多いですが、理解力・応用力が求められる難問がいくつか出題されています。標準レベルのテキストで基本を固めつつ、難易度の高い問題集にも挑戦しておきましょう。正答率50%を目標にして頑張ってください。
2022年度入試では、A日程は大問1つに付き6~7問の小問で構成されていました。一方B日程はA日程と比べ難易度が若干高めになり、大問1つにつき5~6問の小問で構成されていました。両日程共に水溶液・気体の問題が出題されており、ここを取りこぼすことは合否に関わってくるといっても良いでしょう。また、図表の問題も出題されているため、理解力・応用力が求められます。演習を積んでおきましょう。

●総合学力試験

日大中入試では、4教科入試とは別の日程で総合学力入試が行われています。適性検査型となっており、総合学力Ⅰ(国語・社会)、総合学力Ⅱ(算数・理科)の二つの科目を受験します。
総合学力のどちらも大問3つ程度から構成されており、総合学力Ⅰ(国語・社会)は題材文に加えて図、表、グラフから読み取った内容に基づく記述式解答中心の出題です。一部作文に近い内容も含まれます。
2022年度入試では、4つの史料を読み取ったうえでレポートの内容を考えさせる問題、表や発言内容をもとにして学級新聞の記事の内容を考える問題、さらに200字程度の作文が出題されました。
算数・理科を中心とした総合学力Ⅱは比較的教科色の強い出題となっていますが、求め方や考え方を書かせる問いが多く、表現する力が求められます。
2022年度入試では、料理の材料の分量を求める考え方を記述させる問題、四角形の面積の求め方やその際に必要となる補助線を記入させる問題などが出題されました。

教務部より
アドバイス

4教科型入試

問題の種類が幅広く、難易度の高い出題が予想されます。配点が他の教科よりも高い国語と算数から対策するのが良いでしょう。やみくもに学習するのではなく、慣れてきたら、類似問題や他の学校の入試問題にもチャレンジし、実力を上げていきましょう。理科と社会はある程度出題の傾向がはっきりとしているので、その傾向に沿った学習を進めていきましょう。

総合学力入試

4教科型とは違い、国算社理の教科の枠を超えた、思考力・判断力・表現力が問われる問題が出題されます。まず鍛えるべきは表現力、すなわち記述力でしょう。テキスト・参考書を使い、データや文章から読み取り、まとめる練習を行うのがおススメです。十分な記述力がついたと判断した後に、適性検査対策の問題集に手を付けるようにしましょう。

以下は、以前、シニアの社員講師が担当し、無事合格した生徒の指導例です。

指導例
社員講師S

4教科型の生徒さんを受け持ちました。

学習に意欲的な一方、得意分野と不得意分野がはっきりとしていましたので、不得意分野を伸ばそうという話をしました。日大に限らず、立命館慶祥模試や光星模試を受験し、弱点を洗い出し、そこを重点的に指導・克服する流れを作りました。生活リズムにメリハリをつけるためにも、学習予定もしっかりと管理し、親御さんにもご協力いただいて指導していきました。途中、学校行事が終わるなどして受験への気持ちが途切れかけたりもしましたが、講師の側から「あなたを必ず合格させる」というメッセージを発信し続けました。
苦労が報われて合格した時の喜びようは、良い意味ですごいものがありました。
この生徒さんは日大に在学中の現在も私が担当しています(2022年9月現在)。

お気軽にご相談ください。お電話お待ちしております。
各種お問い合わせ(日祝除く10~21時)
0120-973-595