入試の傾向と対策(立命館慶祥中学校)

受験情報

立命館慶祥中学校

〒069-0832
江別市西野幌640−1
TEL:011-381-8888/ FAX:011-381-8892
アクセス<スクールバス>
:地下鉄東西線「新さっぽろ」駅およびJR千歳線「新札幌」駅間、1日60本運行
:地下鉄東西線「大谷地駅」間、1日8本運行
:JR函館本線「大麻」駅間、1日8本運行

特色

立命館慶祥中学校は、立命館大学の附属校として2000年に開校し(男女共学)、生徒一人ひとりの人間力を高め、「世界に通用する18歳」の育成を目指している私立中学校です。
授業内容は、将来の大学入試を見据えて、アクティブ・ラーニングや課題解決型授業を取り入れ、思考力、表現力、創造力を養うためのカリキュラムが組まれています。
コースは「一貫コース」と「SPコース」に分かれ、「SPコース」は、東京大学・京都大学・医学部医学科を目指すコースです。
近年では、難関国公立大学や医学部医学科などに合格者を輩出しています。
また、付属校として、立命館大学に進学できる推薦枠があります。これにより、日本の受験勉強にとらわれず、海外留学や部活動、社会活動に打ち込めるのが、大学附属校の大きな特徴と言えます。

2024年度 募集要領

一般入試(一貫コース)

募集人数 出願期間 試験日 発表日
120名 12/1(金)~12/12(火) 1/9(火) 1/12(金)
  • ※120名の内、SPコース認定があります(15名程度)。
  • ※受験料は20,000円。

SP入試(SPコース)

募集人数 出願期間 試験日 発表日
60名 同上 1/8(月) 同上
  • ※受験料は20,000円。但しSPと一般を両日出願した場合には、web決済に限り25,000円。

試験教科(一般・SP入試共通)

入試科目 国語 算数 理科 社会 合計
4教科 120点 120点 80点 80点 400点
  • ※試験時間は、国語・算数は各60分、社会・理科は各40分です。
  • ※一般入試のみ、作文(30分)があります。
  • ※一般入試において、専願出願、個性出願(数検・英検3級~準2級以上、芸術・スポーツ等で全道レベル以上の活躍等)、帰国出願の場合には、それぞれ10点、15点、5点が加算されます。
  • ※合否判定の目安としては、一般が6割(240/400点)、SPが7割(280/400点)、一般入試のSPコース認定は8割(320/400点)で、提出書類と総合的に判定されます(一般入試は作文も)。

試験会場

アスティ45
札幌市中央区北4条西5丁目

近年の入試状況

年度 受験者数 合格者数 入学者数 合格者
最低点
合格者平均
道コンSS
2017 334名
(共通)
220名
(内SP42)
193名
(内SP38)
181.0点(一貫)
268.0点(SP)
58.5(一貫)
67.6(SP)
2018 302名
(共通)
213名
(内SP77)
190名
(内SP73)
210.5点(一貫)
231.0点(SP)
61.1(一貫)
65.6(SP)
2019 324(一貫)
207(SP)
225(一貫)
  80(SP)
181名   61.8(一貫)
68.0(SP)
2020 321名(一貫)
199名(SP)
220名(一貫)
  66名(SP)
187名   59.4(一貫)
67.5(SP)
2021 349名(一貫)
199名(SP)
220名(一貫)
  66名(SP)
204名   58.3(一貫)
64.9(SP)
2022 335名(一貫)
195名(SP)
230名(一貫)
  65名(SP)
190名   59.3(一貫)
63.7(SP)
2023 355名(一貫)
185名(SP)
235名(一貫)
  61名(SP)
190名   60.3(一貫)
66.8(SP)

諸費用(一貫・SPコース共通)

入学金 月額の費用(授業料込み)
350,000円 64,000円
  • ※授業料690,000円と教育実習費78,000円の合計額を月割りで納入。
  • ※その他の諸費用があります。
  • ※変更になる場合があります。

中学に寮はありません。
高校は札幌市白石区に男子寮、北広島市に女子寮があります。

2019年度の主な大学合格実績

道外の国公立大学 道外の私立大学 道内の国公立大学 系列大学 海外の大学
京都大学 2名
東北大学 2名
大阪大学 4名
慶應義塾大 5名
早稲田大 4名
明治大 14名
北海道大 10名
札幌医科大 8名
旭川医科大 4名
立命館大 114名
立命館アジア
太平洋大 14名
チェコ国立
マサリク医科大 1名
ニューヨーク州立大 1名
ミシガン州立大 1名
  • ※一貫生以外も含んだ現役・浪人の合計です。

2020年度の主な大学合格実績

医学部医学科には38名合格しています。

( )は現役合格

道外の国公立大学 道外の私立大学 道内の国公立大学 道内の私立大学
東京大学 6(6)
京都大学 5(4)
一橋大学 1(1)
東北大学 1
大阪大学 2(1)
千葉大学 2(2)
弘前大学 4(1)
早稲田大学 12(9)
明治大学  12(7)
法政大学  12(7)
立教大学   3(1)
中央大学  17(11)
上智大学   3(3)
東京理科大 17(10)
北海道大学  28(21)
札医大医・医  4(3)
旭医大医・医  7(5)
小樽商大    3(2)
室蘭工業大   1(1)
酪農学園(獣医)7(5)
  • ※一貫生以外も含んだ現役・浪人の合計です。

2021年度の主な大学合格実績

医学部医学科には57名(現役30名)が合格しています。

道外の国公立大学 道外の私立大学 道内の国公立大学 系列大学
東京大学   3名
京都大学   4名
東北大学   6名
筑波大学   4名
横浜国立大学 2名
慶應義塾大学 15名
早稲田大学  10名
上智大学    7名
明治大学   15名
中央大学   12名
北海道大学  14名
札幌医科大学  7名
旭川医科大学  8名
立命館大学   143名
立命館大
アジア太平洋大学 18名
  • ※一貫生以外も含んだ現役・浪人の合計です。

2022年度の主な大学合格実績

医学部医学科には34名(現役14名)が合格しています。
東京大学理三、京都大学医学部医学科現役合格。

道外の国公立大学 道外の私立大学 道内の国公立大学 系列大学
東京大学   4名
京都大学   2名
大阪大学   6名
筑波大学   2名
東北大学   1名
早稲田大学  11名
慶應義塾大学 28名
上智大学   15名
明治大学   16名
中央大学   21名
北海道大学  13名
札幌医科大学  4名
旭川医科大学  8名
北海道教育大学 4名
小樽商科大学  2名
立命館大学   153名
立命館大
アジア太平洋大学  8名
  • ※一貫生以外も含んだ現役・浪人の合計です。

2023年度の主な大学合格実績

医学部医学科には54名(現役30名)が合格しています。
国公立大学には106名(現役87名)、ハーバード大学に1名が合格しています。

道外の国公立大学 道外の私立大学 道内の国公立大学 系列大学
東京大学 12名
京都大学  3名
一橋大学  4名
大阪大学  5名
東北大   8名
早稲田大 23名
慶應義塾 17名
上智大  15名
明治大  18名
中央大  28名
北海道大 15名
札幌医大  6名
旭川医大  5名
立命館大学   151名
立命館大
アジア太平洋大学 15名
  • ※一貫生以外も含んだ現役・浪人の合計です。

以上、シニア調べ

お気軽にご相談ください。お電話お待ちしております。
各種お問い合わせ(日祝除く10~21時)
0120-973-595

入試の傾向と対策

一貫コース

国語

文学的文章と説明的文章から出題されています。説明的文章のほうが、難易度が高く設定されています。
題材の分量は多めであり、問題数はさほど多くはありませんが、長めの記述問題が出題されるほか、語彙力や高度な読解力も試されます。また、漢字や語句・熟語の知識も増やしておきたいところです。
23年度入試では、大問1で漢字・語句に関する問題、大問2で折れ線グラフが入った地球温暖化に関する説明的文章が問題文として出されました。50字以内の記述問題が1問、その他は選択問題でした。大問3で小説読解の問題が出題され、うち問1で50字以内、問3で60字以内、問4で40字以内の記述問題が出題されました。最後に大問4では資料や意見文を読んで答える問題が出題され、思考・判断・表現力が試されました。

算数

計算分野は計算と計算の穴埋めなどが3題程度出題されます。図形や文章題の分量が多いので、計算は早く正確にできるようにしておきましょう。
図形分野は長さ、角度、面積、体積など、中学入試らしい問題が出題されます。文章題と合わせて出題されることも多いのでしっかり練習しておく必要があります。
文章題は短文による基本問題が半分、残りの半分は読解を要する総合的な文章題となります。近年、規則性などの読解力を要する問いが増えているので、実戦的な問題に取り組み対応力をつけておきましょう。
その他、規則性や論理、数列などから1題程度出題されます。近年出題の比重が高まっています。
極端な難問は少ないです。しかし、読解力や思考力を必要とする問いが多いです。近年は記述式解答の出題が増えているので、考え方を言葉や式で説明する練習を積んでおきたいところです。
23年度入試では、大問1で計算問題や簡単な文章題が、大問2で図形の小問集合が、大問3では会話文を題材とした割合の問題が出題され、大問4ではグラフを用いた道のりと時間・速さに関する問題が出題されました。文章の分量、問題の難易度ともに高いため、高度な情報処理が求められました。

社会

地理分野は基本事項をベースに、資料や地図の読み取りを絡めて出題されます。各都道府県や都市の正確な位置をしっかり押さえておきましょう。
歴史分野は中学の内容が見られます。歴史的な出来事が起こった時期や資料が作られた時期を押えておく必要があります。
公民分野は人権・選挙など幅広く出題されます。
時事問題は現在問題となっている事柄からの出題が多いです。
全体的に基本的な出題もありますが中学内容が散見されます。また、思考力や数理的要素、社会事象への関心を問う出題に特徴があり、ただの暗記学習では高得点には結びつかない可能性が大です。また、記述問題は資料を利用して書くものが増えています。
23年度入試では、大問1で日本地理の問題が、大問2で古代~近現代に関しての問題が出題されました。大問3では時事問題と公民の融合問題が出題され、指定語句を使った記述問題も出題されました。大問4では、「メタバース」を題材として、資料を読み取り指定語句を用いて記述する問題が出題されています。各資料に必ず1つ出題者側が主張したいことが隠されているので、それを読み取り記述に反映させることができるかが解答のカギとなりました。

理科

物理分野は中学内容からも出題されます。難問になることもあるので注意が必要です。毎年、受験生の鬼門となるのもこの分野です。しっかりとした対策が求められます。
化学分野は平易な問いであることもありますが、得点できるようにしっかりと対策をしましょう。
生物分野は目新しい題材からの出題が多く、思考力が問われることが多いです。
地学分野は身近な素材からの出題が多いものの、思考力が問われます。物理分野と同様に受験生の鬼門となる分野です。しっかりと対策をしましょう。
小問集合は比較的平易な内容の問題ですが、それが以外は中学内容が多く含まれるために難易度が高い問題構成となっています。塾向けの入試説明会では、特に物理・地学をどれくらいとれるかで理科の得点率が大きく変わってくるとの情報がありました。問題集を繰り返し解くなどして、十分な準備をして試験に臨みましょう。
23年度入試では、大問1で4分野の小問集合が出題され、大問2でメダカを題材にした生物分野と、会話文を題材にした物理分野が出題されました。大問3で水素と酸素を題材とした化学分野の出題があり、大問4で地学分野の天気に関する出題でかなりの応用力が必要とされる出題がありました。

SPコース

国語

文学的文章と説明的文章から出題されています。全体的に難易度は高いですが、特に説明的文章のほうが、難易度が高く設定されています。
題材の分量は多めであり、問題数はさほど多くはありませんが、長めの記述問題が出題されるほか、語彙力や高度な読解力も試されます。また、漢字や語句・熟語の知識も増やしておきたいところです。
大問4では一貫コースと同じく意見文の穴埋めをする問題が出題されていますが、条件が細かく設定されているため、付け焼き刃の知識では相当苦戦を強いられることが予想されます。SPコースならではの難易度となっており、単純な読解力があるだけでは太刀打ちできません。日ごろから語彙力・記述力・表現力・読解力を相当なレベルまで高めておくことが求められます。
23年度入試では、大問1で漢字・語句に関する問題が出題され、大問2で図やグラフを用いた説明的文章が出題されました。問4で指定語句のある80字の記述問題が出題されています。大問3で文学的文章が出題され。問3で30字以上40字以内の、問5で40字以上50字以内の記述問題が出題されています。大問4では複数の資料と意見文を読み、指定された条件に合わせて80~100字の記述をする問題が出題されています。

算数

計算分野は、やや複雑な計算や計算の穴埋めなどが2題程度出題されます。計算の決まりを利用し、工夫して計算できるようにしておきましょう。
図形分野は見慣れた問題は少なく、問題文や図から決まりや性質を読み取り活用する問題が中心で、確かな学力が求められます。
文章題は短文による基本問題が2~3題、残りの半分は読解を要する総合的な文章題となります。記述式解答の問いもあり、考えを説明する力も問われます。図やグラフを使った問題にも慣れておきたいところです。
その他、規則性や論理、数列などから1題程度出題され、近年出題の比重が高まっています。
前半の4~5題は、中学入試の定番ともいえる問いが並びます。後半は読解力の必要な問題が多く出題されます。問題文や図から決まりや性質を見つけ、活用する力をつけましょう。
23年度入試では、大問1で計算や簡単な文章題の小問集合が、大問2で平面、空間図形についての問題が出題されています。大問3ではデータの分析が出題され、大問4では図形の回転移動と速さとグラフの問題が出題され、思考力と表現力が問われる問題がありました。

社会

地理分野は基本事項をベースに、資料や地図の読み取りを絡めて出題されます。各都道府県や都市の正確な位置をしっかり押さえておきましょう。
歴史分野は中学の内容が見られます。歴史的な出来事が起こった時期や資料が作られた時期を押えておく必要があります。
公民分野は人権・選挙など幅広く出題されます。
時事問題は現在問題となっている事柄からの出題が多いです。
全体的に基本的な出題もありますが中学内容も散見されます。また、思考力や数理的要素、社会事象への関心を問う出題に特徴があり、ただの暗記学習では高得点には結びつかない可能性が大です。また、記述問題は資料を利用して書くものが増えています。
23年度入試では、大問1で日本地理に関する問題が出題され、図からなぜ日本のプレートの近くで地震が多いのかを記述する問題がありました。大問2では古代~近現代の出題があり、グラフや図から読み取りを行う問題が出題されました。大問3は第4次産業革命をテーマとして、歴史や公民の融合問題が出題されました。大問4では資料を読み指定語句を使う200~300字の記述問題が出題されています。

理科

物理分野は中学内容からも出題されます。難問になることもあるので注意が必要です。毎年、受験生の鬼門となるのもこの分野です。しっかりとした対策が求められます。
化学分野は平易な問いであることもありますが、得点できるようにしっかりと対策をしましょう。
生物分野は目新しい題材からの出題が覆う、思考力が問われることが多いです。
地学分野は身近な素材からの出題が多いものの、思考力が問われます。物理分野と同様に受験生の鬼門となる分野です。しっかりと対策をしましょう。
その他、文章と表やグラフを読み取り、思考して解答する問題が出題されることがあります。しっかりとした対策が必要です。
全体的に、小問集合をふくめ、中学内容が出題されるなど大部分は難易度の高いもので、文章記述や図示も多いです。実験や観察以外にも会話文を用いて様々な事項について問う工夫がされています。また、科学ニュースから出題されることもあり、日ごろから理科に触れておく必要があります。正答率は50%を目標としましょう。
23年度入試では、大問1で4分野の小問集合が、大問2では光電池をテーマにした物理分野の出題がなされました。大問3では星座をテーマとした地学分野の問題が出題され、大問4では生物分野で遺伝に関する問題が出題されました。

教務部より
アドバイス

一貫コース

全体を通し、問題文を読み取る力、表現力、思考力が問われる問題が数多く出題されます。様々な応用問題に慣れておくのはもちろんですが、問題演習だけではなく、記述の練習や日ごろのニュースのチェックなどをしておくことが必要です。また、問題を解く際には「何を問われているのか」「何を答えなくてはならないのか」「どうしてその答えになるのか」といった3点を念頭に置いて解きましょう。

SPコース

各教科の基礎固めはできるだけ早いうちに終わらせ、その後は応用問題の演習を中心に進めていきましょう。ただし、応用問題のすべてにおいて、「なぜこの答えになるのか」という理由を把握し、それを人に説明できるようにしておきましょう。SPコースの問題は思考力・表現力を重視しています。日頃から人に自分の考えとその理由を説明する練習を積み重ねておくことが必要不可欠なります。

両コースに共通して

塾関係者の説明会では、如何に算数で点を取り、国語や社会で点を取りこぼさないかが合否を分けるという旨の話がありました。特に算理でどれほど得点を伸ばせるかを意識しながら勉強に臨んでほしいと思います。

指導例(令和5年1月受験)
女性の専任講師が指導を担当

6年生の6月から指導をスタートしました。不安のある算数、特に理科の物理・化学分野の指導をメインに行いました。中学受験用の問題集を中心に進め、わからない問題もヒントを出しながら自力で解いてもらうようにしました。後半は過去問を中心に指導しながら、苦手な分野の復習を継続するとともに、抜け落ちがないかを確認していきました。入試直前期でも落ち着いて取り組めていたので、あまり心配はしていませんでした。
第一志望の立命館慶祥中学(SP)に無事合格(日大中学SA、市立札幌開成中等教育学校にも合格)。

お気軽にご相談ください。お電話お待ちしております。
各種お問い合わせ(日祝除く10~21時)
0120-973-595