私立中学生の勉強対策についてはいろいろと迷われている方も多いと思いますが、その対策の時期、その他、目標の設定や大切だと思われることをお話ししたいと思います。
上位30番内を目標に
札幌市内近郊には、光星中、大谷中、藤女子中、北星中、北嶺中、日大中、立命館慶祥中などの著名な私立中学があり、いずれの私立中学もしっかりとした学力を身につけなければ、合格は難しいと言えます。
それそれの生徒が目標を持って中学受験を決断したはずです。
遊ぶ時間を削って勉強し、保護者の方や周りの協力もあってせっかく合格できた私立中学ですから、入学後も努力を継続し、自分の目標に向けて頑張って欲しいと思います。
入学後の成績に関しては、学年で上位30番内を目標にしてください。
高い目標を持って取り組むことが大事です。
もちろん、それぞれの中学校によってレベルの差はありますが、上位30番内を維持できれば相当な学力を身につけていると言えます。
ただ、小学校の時とは違い、みんなが受験を突破してきた生徒たちなので、一定レベル以上の生徒しかいません。
この一定レベル以上の生徒たちと競い合うわけですから、それなりの勉強というか、相当の勉強をしなければ上位30番内には入れません。
しかしながら、見方を変えれば、それぞれの生徒が一定のレベルにあるわけですから、毎日のきちんとした学習習慣と正しい勉強法を身につけて取り組んでいけば、誰でも上位30番内に入れる可能性があると言えます。
30番内ですから、10番台、一桁もぜひ目標にして欲しいと思います。
勉強しなくなる生徒も多い
ところで、それなりの目標を持って入学する生徒たちですが、みんながみんな順調に行くわけではありません。どの私立中学も成績に関しては二極化の傾向がみられます。
苦労して合格したのにあまり勉強しなくなった、勉強のやる気が見られないとのお声もよく耳にします。
勉強を全くしなくなったというお声も決して珍しいことではありません。
学習進度の早い私立中学ですから、勉強しなければ確実に成績は下降し、挽回するには相当の時間と労力が必要になります。
やればできる生徒たちだけに、本当にもったいない(私たちの率直な感想です)。
そこで、私立中学校で、勉強をしなくならないためのいくつか大切なことをお話ししておきたいと思います。
勉強をしなくならないための大切なこと
大切なこと1
勉強習慣の継続
中学受験に合格した生徒たちは、きちんとした勉強習慣が身についていたはずです。
学校から帰ってきたら○○時〜〇〇時間、毎日勉強するとか。
ですから、せっかく身についているこの毎日の学習の習慣を継続し、決してゼロにしないことが何より大切です。
受験が終了した開放感から勉強をしなくなり、勉強をしないことが習慣になってしまうと、そう簡単に元には戻れません。
悪癖はすぐに身についてしまいますが、なかなか改善できません。
対策としては
受験が終了した時点(1月)で、ご家族できちんと話し合うことが大切です。
- 今までの勉強以上にこれからの勉強が大切であること。
- 何のために中学受験をすることにしたのか(将来の目標や夢、行きたい大学等)。
- 今後の学習スケジュールの作成など。
入学までは、後でお話しする学校課題の取り組み、英語・数学の予習等を行いながら、勉強の習慣を維持継続して欲しいと思います。
決して1日の勉強時間をゼロにせず、歯磨きと同じように毎日必ず実施し継続することが本当に大切です。
大切なこと2
スマホの管理
これが一番大切なことかもしれません。
スマホは生徒の学習時間を奪い、勉強をしなくなる最大の要因です。
受験が終了しその開放感も手伝って、子供たちは多くの時間をスマホに費やしがちです。
ゲームの面白さ、達成感、高揚感、他者とのコミュニケーション、LINE、YouTube等、その使用を自分で完全にコントロールできる生徒はまずいないと言っていいと思います。
昼夜逆転現象も珍しくありません。
「スマホを制することが、今後の学習の全てを制する」、と言っておかしくないと思います。
対策としては
この点に関しても、中学受験が終了した時点で、ご家族でしっかり話し合うことが大事です。
また、入学後もスマホの使用時間が多くなっているようであれば、その都度きちんと話し合うことが必要で、決して後回しにしてはいけません。後回しにすればするほど傷は深くなります。
- 何のために私立中学に入学したのか。
- スマホがどれだけ学習時間を奪うのか。
- 依存症の可能性があること等(依存の程度が著しい場合には受診が必要です)。
ルールを決める
勉強のためのスマホの使用時間の制限がどうしても必要です。
特に中学生の間は、きちんと話し合ってスマホの使用時間を決め(約束する)、それ以外の時間は使用しない、リビングに置く、親が預かるなどルール化をすることが必要です。
もちろん、スマホは普段の学習にも有効活用できるので、より良い使い方の取り決めが大切です。
大切なこと3
英語と数学を苦手にしないこと・特に英語
私立中学生にとって、次の受験は大学受験ということになります。
少し言い過ぎかもしれませんが、英語・数学を苦手にして大学合格はないと言ってもおかしくありません。
英語・数学の勉強でつまずいたり、苦手意識が生じているようであれば、その時点での早めの対策が必要です。
英語・数学といった主要科目でのつまずきや苦手意識は、やる気の喪失につながり、勉強しなくなる大きな要因だからです。
- 数学に関しては、中学生になって算数が数学に変わったことでつまずく生徒がいます。
- 英語に関しては、アルファベットや英語そのものに馴染めない生徒がいます。また、英語ができる生徒たちとのギャップ等でやる気を喪失する生徒もいます。
対策としては
中学入学後にスムーズにスタートできるように、入学までに、学校課題の取り組みの他に、中学1年生の数学の予習と、英語の学習に多くの時間をとってほしいと思います(英語に自信のある生徒は除く)。
英語に関しては、アルファベットが書ける、ある程度の数の単語が読めて書ける、ラジオなどで英語の発音に触れておくなど、入学までに英語に慣れ親しんでおくことが大切です(数学よりも英語は本当に要注意科目です)。
また、中学1年生の後半から英語や数学の伸び悩み、テストでの得点の下降が見られる場合には、この時点で対策をすべきです。
英語・数学はある程度の学習時間を確保して、正しいやり方を身につけていけば必ず伸びる科目なので、早い段階での対策がより効果的です。
大切なこと4
中学生のうちは保護者が適切に関与する
中学受験までは保護者が色々と世話をして、二人三脚で頑張っていかなければならないのが中学受験です(もちろん例外もあります)。
ところが、受験が終了すると、全く子供の勉強に関与しなくなる保護者がいます。
自立性を促すためと言ってしまえばそれまでですが、放っておけば、多くの子供はまず勉強しなくなります。年齢的なことが要因だと思います。
これまでいろいろと口出ししてきたのですから、子供の立場からすると、何も言ってくれないと何をどう進めて良いのかわからない状態です。急に自分で管理して正しく進めていくのは難しいです。
勉強に関してのアドバイスは必要だし、ある程度のレールを引いてあげることも必要ですので、保護者が適切に関与していくことがとても大切です。
大切なこと5
先取り学習に走りすぎないこと
勉強をしなくなる要因というよりも、伸び悩みの要因といった方が良いかもしれません。
例えば、中学1年生の段階で高校の数学の勉強をスタートするなど。
正直なところ、やらない方が良いと思います(例外はあります)。
中学1年生は今後の学習の大切な基礎部分です。
この基礎部分を学んでいるときに、高校分野まで手をつけてしまうと、その基礎部分の理解が疎かになる危険性が大きく、成績の伸び悩み、やる気の喪失、結局、勉強をしなくなることに繋がって行きます。
それぞれの私立中学校で現在学んでいるところをきちんと学習することが何より大切で、予習に関しては学校で習うちょい先くらいにしておくべきです。
以上、私立中学生が勉強をしなくならないための大切なことのお話しでしたが、参考にしていただけたら幸いです。
私立中学生の対策をする時期について
これまで述べてきたように、私立中学に入学したにも関わらず、勉強をしなくなった、勉強時間が少なくなったという状況であれば、この時点での対策が必要です。
進度の早い私立中学なので、確実に成績は下降していくからです。
勉強をしてはいるが、小テスト・定期テストで伸び悩み、下降気味、波がある状態ということであれば、対策はした方が良いと思います。
何らかの問題・課題があるからそういう状況にあるわけで、その問題・課題を生徒1人で解決していくことは難しいと言えます。
一般の高校生の分野がどんどん入ってきて勉強が急に難しくなる中2の後半というのも、対策をする時期の一つの目安になります。
また、私立中学合格後から6月の第1回目の定期テストまで対策をして、勉強習慣の確立と一貫校での正しい勉強法を習得するという選択肢もあります。
私立中学1年生の最初の定期テストの結果はとても重要で、その後のテストの目安・基準になります。
家庭教師シニアの対策
家庭教師シニアでは、北大医学部生や私立中学出身の大学生講師・大学院生講師、あるいは専任プロ講師が指導を担当しています。
指導内容としては、各私立中学校の授業内容に沿った指導を行っています。
- 学校の授業についていけなくなった生徒には、わかるところから進めていきます。
- また、学年上位やトップクラスを目指す生徒には、思考力・応用力・得点力の強化を実施していきます。
- 勉強習慣がなくなったり、スマホ時間が長くなっている生徒には、クラスシニア(札幌駅北口教室)での指導・自習を勧め、教務部の者が生徒に積極的に声をかけて学習の進捗を確認し、状況に応じて面談を実施していきます。
私立中学生は一定のレベル以上の、そしてやれば必ずできる生徒たちですから、是非とも現状を改善して更なる上を目指してほしいと願っています。
私立中学生に関してのお悩み・ご心配があれば、どうぞお気軽にご相談ください。
中高一貫対策はこちらも参考にしてください。
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