(カテゴリ:専任・S村 )
閲覧ありがとうございます! 専任講師のS村です。
今回も、歴史の中から生まれた言葉をご紹介します。
今回取り上げる言葉は、「生兵法は大けがのもと(なまびょうほうはおおけがのもと)」。
意味は、「中途半端な知識や技術に頼ると、かえって大失敗をするということ」というもの。
思考・判断・表現力を支える知識をおろそかにすると…?
「生兵法は大けがのもと」の語源
このことわざは、江戸時代に出版された狂歌集である「吾吟我集(ごぎんわかしゅう)」という本に掲載された狂歌が由来となっています(狂歌とは、「社会への風刺や皮肉、滑稽さを含んだ短歌」のことをいいます)。
さて、どのような狂歌だったかというと、
「中々に やめようさぎの なま兵法 いぬにかまるる きずのもとひぞ」
というものでした。
訳としては、「中途半端に兵法(戦い方)を知っているのは、犬にかまれて傷になるもとだ」という感じでしょうか。
つまりは、中途半端な知識はかえって怪我(失敗)を招くものだよ、ということがこの歌でいいたいことだったようです。
ここから、「生兵法は大けがのもと」という言葉が生まれました。
知識を軽んじる人は思考も判断も表現もできない
さて、学習の話。
皆さんも知っていると思いますが、今年度から北海道の公立高校の入試方式が変わります。
思考・判断・表現の3つの力を見る問題が増える、と予想されていますね。
S村もそのように思います。
ただし、だからといって基礎的な知識や技能が思考・判断・表現の力より求められなくなるかと言われると、決してそのようなことはないです。
なぜならば、基礎的な知識・技能がなければ、思考力・判断力・表現力が身に付いていくことはないからです。
例えば、一次関数と二次関数の作る図形の面積を求める問題。これは座標を求める技術、座標の読み方の知識がなくては、答えを導き出すことは到底できません。
このように、基礎的な知識・技能は、思考力・判断力・表現力を支えるために必要なものであるとS村は考えています(下の図参照)。
さらに直接的な話をすると、北海道教育委員会が出している「入学者選抜における改善の基本方針」を読むと、「基礎的・基本的な知識及び技能とともに思考力・判断力・表現力等についてもバランスよく出題する」と書いてあります。
やはり、受験本番でも基礎的な知識は直接問われると考えておいていいでしょう。
知識を蓄えない、あるいは技術を磨いておかないで難しい問題に挑戦しても、必ず無理が生じます。
「生兵法は大けがのもと」とならないよう、基礎的な知識や技術を普段からこまめに確認しておきましょう。
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㈱シニア 札幌家庭教師派遣センター 専任講師 S村