(カテゴリ:専任・S村 )
閲覧ありがとうございます! 専任講師のS村です。
さて、昨年の6月にこちらのブログを書かせていただきました。
今回はそのリターンズバージョン!
さらにパワーアップ(当社比)した問題を、皆さんに出題しますよ!
心の準備はよろしいか?
では参りましょう!
Level 1 漢検5~4級程度
(1)一刻千金
(2)半信半疑
(3)表裏一体
(4)縦横無尽
読めましたか?
ここからずっと下に解答と解説が書いてあります!
(1)一刻千金 いっこくせんきん
意味:ほんのわずかな時間が千金にも値するということ。また、少しの時間でも大切にするべきだという戒め。
「一刻」の「刻」は時間の単位のことで、わずかな時間のたとえ。また、「千金」は多額の金銭のことから、価値があることのたとえ。
使用例:あの娘との時間は一刻千金だなぁ…。
(2)半信半疑 はんしんはんぎ
意味:本当か嘘かよくわからず、判断に迷うこと。完全に信じることが出来ない状態のことをいう。
使用例:彼の言っている話は、正直なところ半信半疑だ。
(3)表裏一体 ひょうりいったい
意味:二つのものが切り離すことができないほど深い関係にあること。
使用例:いつも仲の良いジョンとケンは、表裏一体なんだろう。
(4)縦横無尽 じゅうおうむじん
意味:思うまま好きなように物事を行う様子。または、満足するまで自由に行動すること。
使用例:狭いアパートの部屋を縦横無尽に駆け回ったら、怒られた。
どうだったでしょうか?
難しい? 読めた?
まだまだこれから、次からが難しいのである!
Level 2 漢検3級~準2級程度
さあここからが本番だ!
(1)胆戦心驚
(2)鯨飲馬食
(3)韻鏡十年
(4)忙中有閑
読めたかな?
下にいって解答と解説をみてみよう!
(1)胆戦心驚 たんせんしんきょう
意味:恐怖を感じて震えること。「胆」は肝臓。「心」は心臓という意味から、心や感情のたとえ。「戦」と「驚」はどちらも恐怖で震えること。
使用例:エレベーターで不審な男と二人きりになって、胆戦心驚した。
(2)鯨飲馬食 げいいんばしょく
意味:一度の食事で非常に多くのものを食べたり飲んだりすること。「鯨飲」は鯨のように多量に飲むこと。「馬食」は馬のように多量に食べること。
使用例:君の食べ飲みっぷりはまさに鯨飲馬食だね。それにしても食べすぎじゃないか?
(3)韻鏡十年 いんきょうじゅうねん
意味:理解することが極めて難しいこと。「韻鏡」は中国の唐の時代の書物で、漢字の音韻を図示した書物。非常に難しく、理解するのには十年の歳月が必要という意味から。
使用例:S村先生の書いたこの本、韻鏡十年だよ…。
(4)忙中有閑 ぼうちゅうゆうかん
意味:どんなに忙しいときでも、一息つくくらいの暇はあること。
使用例:忙中有閑というくらいだ、お昼休憩を取ろう。
さあどうだろう、まだ読める人もいるだろう。
でも勝てるかな……
漢検2級と準1級に…
Level 3 漢検2級~準1級程度
正直に言います。
これらを読めたら本当にすごい! 力量あるよ!
それでは、参りましょう!
(1)冥頑不霊
(2)陶犬瓦鶏
(3)鳶目兎耳
(4)革故鼎新
1つでも読めたらすごいです!
解答は下に掲載してますよ!
(1)冥頑不霊 めいがんふれい
意味:道理がわからず、頑固で思考が鈍いひとのこと。「冥頑」は頑固で道理がわからないこと、「不霊」は頭の働きが鈍いという意味。
使用例:そういうことを言ってしまう君は、まだまだ冥頑不霊だなぁ。
(2)陶犬瓦鶏 とうけんがけい
意味:格好だけが見事で、実際には役に立たないもののこと。「焼き物の犬」と「瓦で作った鶏」のことで、作り物の犬や鶏では本来の役目を果たすことができないということから。
使用例:このロボットは、見た目はかっこいいんだけど動くしかできないんだ。まさに陶犬瓦鶏だよ。
(3)鳶目兎耳 えんもくとじ
意味:情報を集める能力の高い人のこと。鳶のように遠くのものまで見分けることのできる目と、小さな音を聞き分けることのできる兎のような耳という意味から。
使用例:あの人は相変わらず情報通だなぁ…鳶目兎耳とは彼女のことだよ。
(4)革故鼎新 かくこていしん
意味:古い習慣や制度などを新しいものに改正すること。「革故」と「鼎新」はどちらも新しいものにするという意味。
使用例:今こそ、この法制度を革故鼎新するタイミングだ。
いかがでしたでしょうか。
繰り返しますが、1つでも読めたらすごいです!
自分で自分を褒めてあげて下さい!
さて次は。
いよいよ。
ラスボス、漢検1級の登場であります!
Level MAX 漢検1級程度
読み方が惜しくても自信になるでしょう!
難しいけど、ひとつ、お試しと思ってチャレンジしてみてください。
(1)攘臂疾言
(2)霑体塗足
(3)罔極之恩
(4)紆余委蛇
さあ、まさにラスボスにふさわしい四字熟語。
皆さん、解いてみてください!
(1)攘臂疾言 じょうひしつげん
意味:とても誇らしそうな様子。「攘臂」は袖を捲り上げること。「疾言」は早口で喋ること。
使用例:スピーチを終えた彼は、攘臂疾言ともいうべき表情をたたえていた。
(2)霑体塗足 てんたいとそく
意味:きつい労働の様子。「霑」は濡れること。「塗」は泥で汚れること。泥まみれになり、びしょぬれになって畑仕事をするということから。
使用例:噂には聞いていたが、やはりこの現場は霑体塗足だ。
(3)罔極之恩 もうきょくのおん
意味:両親から受けた報いきれないほどの恩のこと。「罔極」は限りがないという意味。
使用例:故郷の親のことを思うと、同時に罔極之恩を強く感じる。
(4)紆余委蛇 うよいだ
意味:山や林などがうねうねと曲がり、どこまでも連なっている様子。「紆余」は曲がりくねっていて長く続いている様子。「委蛇」は曲がりくねっている様子。
使用例:この山はやたらと曲道が多い。紆余委蛇といって差し支えなかろう。
いかがでしたでしょうか。
1つでも読めましたか?
読めたら本当に素晴らしい。S村も尊敬します!
まとめ
四字熟語の面白さは、難しい漢字を読めた爽快感もそうですが、その言葉に込められた意味や故事を知ることにあると思います。
使いこなせなくとも、知っているだけで知識の幅が広がるのが、四字熟語なのです。
暑い日が続きます。
コロナ対策、熱中症対策を怠らないようにしましょう!
㈱シニア 札幌家庭教師派遣センター 専任講師 S村