(カテゴリ:専任・S村 )
閲覧ありがとうございます! 専任講師のS村です。
今回は故事成語より「韋編三絶(いへんさんぜつ)」についてお話させてもらおうと思います。
「あれれ、そもそも故事成語とは何だったかな?」という方もいらっしゃるかもしれませんので、まずはその説明をしましょう。
「故事」と「成語」のそれぞれの意味を紹介しますと、故事=むかしのこと、成語=古くから伝わり、今でも使われる言葉となりますので、
故事成語=昔の出来事がもとになってできた、今でも使われる言葉
という意味になります。
大体は、大昔の中国の伝説や、有名人の言葉がもとになっています。
それでは、今回ご紹介する「韋編三絶」の話に戻りましょう。
なんだか難しそうな言葉ですが、意味はとってもシンプル。
「書物を繰り返し読むこと」
これだけです。読みに比べてわかりやすい!
この言葉、儒教の生みの親として有名な思想家・孔子のエピソードをから生まれました。
孔子は非常に勉強熱心で、『易書』という占いの理論と方法を記した本を、繰り返し、何度も読み込んだそうです。
当時の本は上を「韋編」という紐で閉じていました。
孔子が易書を繰り返し読んでいるうちに、その紐が切れてしまったそうです。
このエピソードがもとになって、
韋編が三回も切れるくらい(=「三絶」)本を読むことを「韋編三絶」というようになりました。
さて、学習の話。
皆さんは、この言葉の意味のように、問題集や参考書を繰り返し使っていますか?
一つの本に詰められている情報はかなり多く、一回読んだだけではすべて吸収することは難しいです。
多くの学習書に触れれば、その分だけ多くの問題や解き方に「触れる」ことができます。
しかし、「触れる」ことはできても、「ものにする」ことができなければ意味はありません。
「これは多くの本の中の一冊だ」と考えるのではなく「この本は多くの情報が詰まっている本だ」と考え、問題集や参考書を韋編三絶の書として、丁寧に知識を吸収してもらえればと思います!
これから暑くなる季節! 水分補給を忘れずに、勉強していきましょうね!
札幌 家庭教師シニア 専任講師 S村