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本日6月1日に起きた歴史上の出来事は、「鹿ケ谷の陰謀」です。
平安時代末期、絶対的な権力を握っていた平清盛。
そんな彼にも苦手な人物がおりました。それが、後白河上皇(ごしらかわじょうこう)。
しかし以外にも、大規模な戦闘などは起こりませんでした。
なぜなら、上皇が平家一門の女性、滋子(しげこ)を溺愛していたから。
滋子は清盛と上皇の仲を取り持ち、安定した関係を作り出していました。
ところが。
その滋子が病で死んでしまいます。
調整役を失った平家と上皇の中はみるみるうちに仲が悪くなっていきます。
さらに、当時力を持っていた延暦寺が、系列の寺を焼かれたとして上皇にめちゃくちゃ怒りました。
これは上皇の家臣である西光(さいこう)の子供がその寺を焼いたのが原因とされます。
西光も延暦寺に怒り、上皇と延暦寺は完全に戦闘モードに入ってしまいました。
これに困ったのが清盛。
延暦寺とは良好な関係を結んでおきたいのに、上皇側がいらない真似をしてくれている…。
ついに上皇は、「清盛、延暦寺を攻撃しろ」と命令を出します。
しぶしぶ兵を出した清盛。しかし6月1日、とんでもない知らせが入ります。
「西光と後白河上皇が、鹿ケ谷で平家滅ぼすべしと密談していた!」
この知らせを聞いた清盛は攻撃を中止、西光を拷問にかけた末に殺し、鹿ケ谷の話し合いに関わったものを捕らえていきました。
上皇にはおとがめはありませんでしたが、この件が決定打となり、清盛と上皇の仲は急速に冷え込んでいきました。
㈱シニア 札幌家庭教師派遣センター 専任講師 S村