今回ご紹介する本は、北海道大学総合理系のH家庭教師からのお薦めの一冊です。
高校時代は、シニアの教室指導生です。
現在は、シニアの家庭教師として活躍している、明るくて元気な女性家庭教師です。
『タイトル』
「キミノ君ヲ」
梅谷百著 アスキーメディアワークス
『読んだ時期」
中学2年生の時
『本の内容』
現代を生きる姉と弟が、タイムスリップをしてしまいます。
そこは、今から700年前の南北朝時代。
姉は十津川、弟は鎌倉へタイムスリップします。
当時、日本では戦いが頻繁に行われていて、生きていることが当たり前ではない世界。
姉は、この世界で大切な人たちと出会い、この世界で生きて行くことを決意します。
その大切な人たちを守るために歴史を変えたいと願います。
しかし、弟は、姉が自分たち家族を捨てたと思い、歴史学者の父の影響で、頭に入っている莫大な知識を使って、姉を不幸のどん底に落とし、自分の家族のために正しい歴史を選びます。
今、生きていること、自分の大切な人、過去・未来について、そして、幸せについて、深く考えさせられる歴史小説です。
『感想』
私は、この本に出会うまで、歴史がとても苦手で、テストのためだけに教科書に数行しか出てこない人の名前を覚え、テストが終わったら忘れるということを繰り返してきました。
正直、歴史なんて学んでもつまんないし、何の役にも立たないじゃないかと思っていました。
ですが、南北朝時代のことだけは良く覚えています。
この小説を読んで、沢山の人が世の中を良くしようと立ち上がり、大切な人のために戦い、命を落とし、その上で、私たちが今優しい国で生きているんだということが分かりました。
この本を読んで初めて、教科書の太字で書かれている人が実際に生きていた様子、また、教科書に載ってさえいない人たちが過去に息をしていた様子が分かり、私自身、今まで歴史を軽く見ていたことを反省し、もっと歴史を学びたいと思うようになりました。
とても感動できるので、オススメです。
『お薦めの人』
歴史が苦手な人、歴史が好きな人、感動系の本が読みたい人
本を読んで人生が変わるとは、まさに、このことを言うのだと思います。
中学生、高校生の方、是非、読んでみてください。
札幌家庭教師シニア 教務部