今回ご紹介する本は、北海道大学環境科学院(大学院)のK家庭教師からのオススメの一冊です。
とても優しい雰囲気の、理数系に強い男性家庭教師です。
『本のタイトル』
「フェルマーの最終定理」
新潮文庫
『読んだ時期』
17歳 高校2年生の時
『本の内容』
「私は、これを証明する驚くべき手法を発見したが、余白が足りないため、ここに書き記すことはできない」。
17世紀の天才数学者が書き残した意味深なメモを発端に、300年以上に渡って、数多くの数学者がこの謎に挑んでいくノンフィクションマスマティックスドラマ。
堅苦しいイメージのある数学を、人々の思いとともに、飽きることなく知っていくことができます。
『読んだ感想』
タイトルからして、難しそうな話なのではないかと身構えていたら、その文章は軽快で、スラスラと読み進めることができました。
それだけでなく、その内容は、数学の祖とも言えるピタゴラスに始まり、現代に至るまでの数学の歴史を無理なく学んでいける内容になっています。
そして、本題である「フェルマーの最終定理」に関することになっていくと、これに挑み、散っていった人々や、さらには、これを解いたワイルス氏の苦悩の日々などが、ドラマティックに書かれており、非常に熱い展開となっています。
『読んだきっかけ』
そのカッコ良さげなタイトルに惹かれて
『お勧めの人』
中学生以上で、少しでも数学に興味を持っている方
数学のことを知りたいと思っている人
<教務部より>
「フェルマーの最終定理」と言えば、言葉くらいは聞いたことがあるといった程度の方が多いのではないでしょうか。
理学部数学科の他の家庭教師によれば、数学の定理では、未だ証明されていない定理がたくさんあるそうです。
もしかすると、この本は、数学を好きになる第一歩の本かもしれません。
わたし的には、数学が嫌いな中学生・高校生に、是非、読んで欲しと思います。