今回は、札幌医科大学医学部のT家庭教師のオススメの本をご紹介します。
現在、シニアの家庭教師として、高校生を担当している好青年です。
《タイトル》
『花埋み』 渡辺淳一著 新潮文庫
《本の内容》
日本最初の女医、萩野吟子さんが医師になるまでのお話し。
様々な偏見と障害を乗り越える人生を綴った小説。
《感想》
狭き門どころか、そもそも前例がないものを目指すことがいかに大変かがヒシヒシと伝わってきます。
今とは少し時代背景が異なりますが、この小説を読むことにより、自分自身の目標に対し努力する気持ちが沸いてきました。
《きっかけ》
医療に関わる、有名な作家の本であったため。
《お薦めの人》
医療に興味のある高校生にお薦めです。
また、目標があるのに、本気で取り組めているか自信がない高校3年生、浪人生にもお薦めとの事。
渡辺淳一が、主人公の萩野吟子を知ったのは、札幌医科大学の医局宿直室の掃除をしている時に、棚から、「北海道医報」という小冊子が落ちてきて、れに、日本で最初の女医の事が記されていたからです。
渡辺淳一を引きつける何かがあったのでしょう。
渡辺淳一の小説は、個人的にもいろいろ読ませていただきましたが、札幌南高校時代の同級生の事を書いた「阿寒に果つ」は、今でも鮮明に記憶しています。
まあ、こちらの本は興味のある方には読んで欲しいと思いますが、「花埋み」に関しては、高校生の方には、是非、読んで欲しいと思います。
札幌家庭教師シニア 教務部