今回ご紹介する本は、北海道大学医学部医学科のI家庭教師からのお薦めの一冊です。
高校生の指導に実績のある、明るい女性家庭教師です。
岩見沢東高校出身。
《タイトル》
『アルジャーノンに花束を』
ダニエル・キイス著
《読んだ時期》
高校生 16歳のころ
《本の内容》
知能が上がる手術の人体実験の被験者になった、心優しい知的障害がある青年の物語です。
作品では、彼が手術を受ける前から受けた後まで、日記を綴る形で展開されています。
日記を読んでいくと、彼の知能指数が上がっていくだけでなく、人格が変化していく様子がわかります。
また、人体実験の前に行われた動物実験で、ハツカネズミのアルジャーノンの手術後の経過も出てきますが、その
様子がとても切ないです。
《感想》
日記は、最初、幼稚な内容から始まり、知能が上がると難しい言葉がたくさん出てきて、少し読みにくいです。
でも、内容は、すごくおもしろくて、次の展開が気になってしまい、一気に読んでしましました。
青年の優しい性格で心が温まり、彼の過去はとても悲しくてさみしい気持ちにもなります。
ネズミのアルジャーノンの姿は、青年の行く末が予想できるので、読んでいて辛くなってしましました。
全体として、感動できる内容だと思います。
普段、なにげなく毎日を過ごしている高校生の時の私は、この本を読んで、自分のあり方を考え直した気がします。
とにかく内容が濃くて、読んだら他の人にも話したくなる作品だと思うので、ぜひ、読んでもらいたいと思います。
《きっかけ》
昔、テレビドラマ化されていておもしろかったので、読んでみようと思いました。
《お薦めの人》
中学生、高校生なら、一度は読んでおいて良いと思います。
この本を読んで、おもしろかったという人は多いですね。
いろいろな感情が交錯する作品だと思います。
中学生、高校生という多感な時期に、是非、読んで欲しいと思う一冊です。
札幌家庭教師シニア 教務部