今回ご紹介する本は、北海道大学総合理系のK家庭教師からのオススメの一冊です。
大阪出身で、人にわかりやすく教えることが大好な、とても礼儀正しい家庭教師です。
『タイトル』
「サイドカーに犬」 長嶋有著
文春文庫の「猛スピードで母は」に収録。
『読んだ時期』
高校1年生 16歳の時
『本の内容』
語り手の女性が小学4年生の夏休みに体験した、母の家出に始まる父の愛人との共同生活を回顧する物語。
家のルールが少しずつ変わっていくことや、その時起こった出来事を時間がたった今理解すること、自分ではない誰かに対する思いなどが、シンプルな言葉で、しかし丁寧に描かれた小説。
『感想』
僕の大好きな長嶋有という作家のデビュー作です。
彼の小説はどれもオススメなのですが、とくにこの「サイドカーに犬」は、視点が面白く、心情描写が美しいので、何度読んでも発見があり、非常に爽やかな読後感が得られます。
あゝ、思い出したら、また読みたくなってきた!
本当にオススメの一冊です。
『きっかけ』
この小説家の、「夕子ちゃんの近道」という小説が面白かったから。
『お薦めの人』
・小説を読む幸せをじっくり味わいたい人。
・落ち着いた気持ちになりたい人。
・「なんだかしんどいなぁ」と感じている人。
北海道ゆかり小説家です。
室蘭清水丘高校出身の芥川賞作家です。
思い出したらまた読みたくなるような小説に出会えたのは、本当に幸せなことだとと思います。
また、この家庭教師のお薦めの人がユニークです。
是非、この夏、中学生・高校生の方に読んでほしい一冊です。
人生の宝になるかもしれません!
札幌家庭教師シニア 教務部