今回ご紹介する本は、北海道教育大学札幌校・教育学部のO家庭教師からのオススメの一冊です。
スポーツマンで、とても誠実な家庭教師です。
『本のタイトル』
「その時までサヨナラ」
山田悠介著 文芸社文庫
『読んだ時期』
中学3年生 15歳の時
『本の内容』
大手出版社に勤める森悟は、全てを犠牲にして仕事をしてきた。
妻子が出て行って数日後、列車事故で妻が亡くなり、一人息子の裕太が生き残った。
裕太を義理の両親に預けようとするが、そんな時、妻の親友、宮前春子が現れる。
なぜか、裕太は彼女になつくため、悟は、彼女を家に住まわせることにした。
彼女は悟に家事を指導し、悟は徐々に家庭に目を向けるようになる。
しかし、悟は彼女が本物の宮前春子ではないことに気づき、騙されたと彼女に激怒する。
彼女は家を出て行き、また、二人での生活になったが、裕太が、彼女はお母さんだと告白する。
悟は、妻との思い出の場所に行き、彼女との再会を果たすが、彼女は、体を返さなくてはいけないと言い、別れを告げた。
『感想』
大切な人を失って気づくのは、悲しすぎるから、周りにいる大切な人たちを、大事にしなければいけないと思った。
文章が、とても読みやすいと思う。
『きっかけ』
山田悠介の小説が好きだったから。
『お勧めの人』
全ての人。
特に、身近な人を大切にしていない人。
<教務部より>
居てくれるのが当たり前だと、いろんなことが鈍麻してしまいます。
失って初めて、いろんなことに気づかされる。
愛情とは何かを考えさせてくれる、とても良い本だと思います。
中学生、高校生の方には、必読の本だと思います。