(カテゴリ:中学生家庭教師指導現場からのメッセージ )
※後編をアップしました! こちらから見ていってください!
みなさん、閲覧ありがとうございます! 教務部S村です。
前回、「入試へ④ 社会:総合的な分析と大問1について」というタイトルで、社会の公立入試についてアドバイスを行いました。
今回からは地理・歴史・公民の3分野のそれぞれの学習方法について、皆さんにアドバイスをしたいと思います。
まずは地理から!
人に説明できるまでが「読み取り」である
前回のブログでも紹介しましたが、受験では地歴公民それぞれの分野に1つずつ、大問が割り振られます。
地理の大問は、必ずと言ってよいほど「グラフ・表」の読み取りが出ます。
ここでいう読み取りとは、
「グラフ・表を見て、その特徴を理解し、質問されたことをはっきりと言葉で説明できる」
ことを言います。
「この年のこの数字が多いな」で終わっても、それは読み取りではありません。
どのような特徴があるのか、どんな変化がグラフからわかるのか。
それを他人が分かるように説明できて初めて、「読み取りができた」と言えるのです。
スモールステップで読み取りに慣れよ!
読み取りの練習ですが、本当に読み取りが苦手、という人は、円グラフ、棒グラフ、折れ線グラフなどの見方と特徴を覚えることから始めましょう。
それぞれの特徴がつかめたところで、問題集などを使い、実際に練習を重ねていきます。
読み取り問題は慣れていくことに重点を置いてください。
はじめは、数値の読み取りから行うのが良いと思います。
数値の読み取りに慣れてきたら、いよいよ記述の対策です。
要所を抑え、いかにシンプルにまとめるかを意識して書いてください。
それが時間短縮にもつながります。
計算問題は焦らない
計算をして、グラフや表の穴埋めをする問題も過去に出題されています。
社会は問題量が多いですから、計算もさっと正確に済ませなくてはなりません。
ですが、大体は割合(%)を求める、あるいは割合から具体的な数字を求める問題です。
落ち着いて計算すれば問題ないでしょう!
とにかく、焦らないこと。
焦れば焦るだけ、失敗する率は高くなります…。
特にここの雨温図を注意すべし!
雨温図も忘れてはいけません。
ここでは、日本と世界の地域別に注意して勉強した方が良いところをご紹介しましょう。
世界の地域で特に注意して勉強するべきなのは…
①サハラ砂漠など大規模な乾燥帯に加え、サバナ気候とステップ気候、熱帯雨林気候のある「アフリカ」
②アンデス山脈の高山気候を筆頭として、熱帯雨林気候、サバナ気候、温帯など至れり尽くせりな「南アフリカ」
③地中海性気候、西岸海洋性気候など、気候の成り立ちまで聞かれることも多い「ヨーロッパ」
④寒帯、冷帯、温帯、乾燥帯、熱帯など気候区分を網羅している「アジア」
日本の諸地域で特に気を付けて勉強しなければならないのは…
①日本の中でも「乾燥しやすい」という珍しい特徴を持つ瀬戸内の気候を含む「中国・四国」
②北陸・中央高地・東海のそれぞれで気候の差がはっきりと出やすい「中部」
③日本の中で唯一冷帯に属している「北海道」
以上となります!
雨温図を見るコツ
雨温図に関しては、まず熱帯・乾燥帯など大きな気候区分の雨温図の特徴をつかみ、徐々に細かい比較をして、区別をつけられるようにしていきましょう。
ポイントは、「雨温図のどこを見るか」になります。
雨量そのものに特徴があるのか、それとも雨量の変化に特徴があるのか。
温度そのものに特徴があるのか、それとも温度の差に特徴があるのか。
その見方が分かれば、後はその説明をする練習をすると良いでしょう。
地理編、後編へと続きます!
札幌 家庭教師シニア 教務部 S村