(カテゴリ:中学生家庭教師指導現場からのメッセージ )
暑いですね……皆さん熱中症には要注意です!
さて、今回は読解力を身につける方法について説明します。
読書と読解力
よく、「読書をすると読解力がつく」と言われます。
確かに本を読めば読むほど言葉を覚えることは事実です。
しかし、「ただ本を読んでいても」読解力は身につきません。
読解力は文字の通り「読んで理解する力」。
読んでも、「理解」できなくては意味がありません。
短文要約のススメ
では読解力に有効な学習とは何か。
おすすめなのは、「短文要約」です。
要約と聞いて、苦い顔した人いますね?(笑)
でもこれ、かなり効きます。
要約は皆さんご存知の通り、話や文章の大事な部分だけをまとめたものです。
よく国語の長文読解の問題で要約問題が出てきますが、あれは言い換えれば、「文章の大事な部分をまとめてください」ということなのです。
短文要約はお題となる文が短いため、一見要約できそうにないのですが、必ず芯となる部分があります。それは基本的に、主語と述語になるのです。
主語と述語をつかむトレーニング
次の文章を見てください。
「京都で友達が買ってきたこの菓子は、おいしい。」
この分を要約するとき、初めに主語と述語を考えましょう。
主語は「この菓子は」、述語は「おいしい」となります。
これらを繋げてみましょう。
「この菓子はおいしい。」
大事な部分をまとめ、元の意味と変わらない文になりました。
もちろん、要約する文によっては主語と述語だけを繋げるだけでは元の意味と変わってしまうものもあります。
その場合、例えば「場所」、「時間」、「誰に」というちょっとした情報を付け加えると一気に改善されることがあります。
読んで理解できる範囲が広がっていく
さて、なぜ短文要約をすると読解力が上がるのか。
短文要約に慣れてくると、一つの文における主語と述語を見つけやすくなります。
すると、その文で何を述べているのかがとらえやすくなり、次に段落ごとの内容が分かるようになっていきます。
つまり、読んで「理解」できる範囲が広がっていくようになるのです。
短文要約のお題となる文章は、昔話やネットの文章などから拾ってきてもかまいません。
手軽に、短時間で読解力を鍛える短文要約。
この夏から始ませんか?
札幌 家庭教師シニア 教務部 S村