今回ご紹介の本は、北海道教育大学札幌校のN家庭教師からのオススメの一冊です。
札幌地元出身で、将来、国語の教員を目指している好青年です。
『タイトル』
「嫌われる勇気」 アルフレッド・アドラー著
『読んだ時期』
高校3年生 18歳の時
『本の内容』
アルフレッド・アドラー(心理学の権威)の提唱した「アドラー心理学」をもとに、哲人と青年の対話形式をとった物語風の自己啓発書です。
自らを嫌い、他者にも信頼を寄せずにいる青年は、ある日、アドラー心理学を説く老人のもとを訪れます。
老人は青年に対して、青年が思いもしなかった答えを次々と口にし、青年を圧倒していきます。
青年の今までの考え方が、全てひっくり返される内容です。
『感想』
私は、この本を10代のうちに読めて良かったと思います。
人間は、原因論ではなく目的論で動いていること、感情は相手を支配するため道具であることなど、思いもよらぬ視点で話が進められていき、消化するにはかなりの時間を費やしました。
教員を志望する私にとって、アドラー流教育指導法はとても興味深いものでした。
全てを自分のものにするには、何年かかるか分かりませんが、私にとってとても
有益な情報が詰まった本でした。
『きっかけ』
高校生の時、部活の部長をやっていて、とても人間関係に悩んでいた時に、何故だか読んでみたくなり、手に取りました。
『お薦めの人』
心理学に興味がある高校生、人間関係に悩んでいる高校生、将来、子供と接する職に就きたいと思っている人などなど。
⭐️夏目漱石の『明暗』もオススメです。とても面白い!
不思議なもので、なんとなく手に取った本が心に強く残ります。
「10代にうちに読めて良かった」と思えるようような本に出会えたことは、本当に素晴らしいことです。
皆さんもこの夏休み、この本と出会えて本当に良かったと思えるよな感動を味わってほしいと思います。
札幌家庭教師シニア 教務部