(カテゴリ:中学生家庭教師指導現場からのメッセージ )
閲覧ありがとうございます! 専任講師のS村です。
現在、北海道内の公立高校では個人調査書(内申点)と学力検査(入試)の2点によって合否を決定しています。
今回は内申点をどう上げるか、具体的なアドバイスを行いたいと思います。
内申点とは?
アドバイスの前に、内申点とは何かを整理しておきましょう。
内申点は簡単に言うと、通知表に記載されている1~5の評定に数値をかけたものです。
1年生は(最新の評定×7)の数値。
2年生は(1学期の評定×2)+(最新の評定×5)の数値です。
3年生は(1年生の3学期の評定×2)+(2年生の3学期の評定×2)+(最新の評定×3)の数値となります。
また、国・数・社・理・英のみではなく、美・音・保体・技家の評定も内申点の計算に必要となります。
※ちなみに評定とは、教科ごとに設定された評価項目をどのくらいのレベルで達成できたかを数値化したものです。
中間・期末テストが終わったぐらいから、先生たちはパソコンに項目別の評価を打ち込んでいき、評定を出します。
3年生は、3学期の評定が出る前に調査書を志望校に送るので、2学期の評定を3学期の評定の代わりにしています(これが仮評定というものです)。
なので実質、受験前の内申点は2学期末には最終決定してしまいます。
内申点を下げないために
さて、ここからはアドバイスになります。
まずは、内申点を下げないためのアドバイスです。具体的に言うと、平均的な評定とされるオール3をキープするための手法。
「提出物を自分なりに仕上げて、期限内に出すこと」
「テスト勉強は学校のワークやプリントを完璧にすること」
提出物を出さない、出したとしてもB評価の基準に届かないものを提出すると、やはり成績は落ちてしまいます。
これに関しては、評価ポイントを先生に質問しておくといいです!
美術や技家などの作品を作る教科も、やはり得意不得意があるでしょうから、「自分はここまで頑張れる」という基準を探すうえでも、先生に評価基準を聞いておくことに越したことはありません。
また、なんだかんだ言って学校のテストの点数が悪ければ成績は下がります。
学校のテストは板書内容、プリントの内容、ワークと類似した問題が出る可能性が高いので、まずはその内容を完璧にしてください。
内申点を上げるためには
さて次は、評価を上げるためのアドバイス。
「帰ってきたらすぐ、授業の復習をする」
部活、委員会、学校祭、合唱コンクール……放課後、何かと忙しいことがある中学生の皆さん。
本当に忙しいと、帰ってくる頃には夜の7時を回っていることも多いのではないでしょうか。
そして、宿題をやって、ご飯を食べて、お風呂入って、なんだかんだで寝る時間。
内申点を上げるためのポイントはここにあります。
つまり、「家でどれくらい自己学習をするか」ということ。
別冊のワークを買ってそれをやれ、とは強制できませんが、その日やった授業のノートを清書する、あるいは見直しておくぐらいはしておいたほうが良いです。
それだけでも、その日の学習の記憶はとどまってくれるものです。
そして、これを帰ってきてすぐにやってほしい。
ご飯を食べてからだと、どうしても体が「家モード」になってしまうため、勉強に取り組みにくい感じになってしまうのです。
学校から帰ってきてすぐに復習する、これが大事。
内申点を上げるための極意
ラストのアドバイスは、内申点を上げるための極意です。
「先生に対して受け身にならない」
基本的に、授業は先生が準備して、皆さんはそれを「受ける」という形をとっていると思います。
しかし、受けっぱなしでは、評価は最高4止まり。
評定で5が多い人は、授業で発言しなくとも先生に質問をしたり、ノートの取り方を自分で工夫したりしています。
つまりは、積極的に先生に質問や意見をしているということです。
先生たちは可能な限り、皆さんからの意見や疑問に答えてくれます。そして、皆さんの学力が上がるようなアドバイスをくれることも多々あるのです。
これはテスト勉強にも言えることで、どのように勉強したらよいか、先生に直接聞くと、あっさり助言してくる場合が多いです。
授業中に発言をしていなくとも、上にあるような方法で5を取っている生徒さんは大勢います。
みなさんも、授業や先生に受け身にならず、質問や意見をしてみましょう。
きっと、親身になって話を聞いてくれるはずです。
そしてそれは、皆さんの内申点向上に役に立つはずだと信じています。
自分の進路を決める上で、本当に大切になる内申点。
少しでも高い点を取るために、普段からの努力を惜しまないようにしてほしいと思います。
札幌 家庭教師シニア 教務部 S村