(カテゴリ:中学生家庭教師指導現場からのメッセージ )
センター試験まであと1か月。私立高校入試まであと2か月。公立高校入試まであと3か月。
皆さんの行く末を決める受験が、刻一刻と迫ってきています。
ぜひとも、悔いを残すことのないようにしてほしいです。
そうそう。
「悔いを残すことのないように」、と書いて思い出したことが2つあります。
1つは、私の高校受験当日に体験したこと。もう1つは、センター受験当日でのこと。
ここから先、自分語りになってしまいますが、お付き合いのほど、よろしくお願いします。
与えられた状況下で、最大限の実力を出す
私が公立高校を受験するときのエピソード。
自分で人生を決める最初の試練とあって、緊張していました。
受験番号が書かれた席に座り、参考書を引っ張り出しながら、必死にそれを読んでいました(読んでいたというか、ただただ見ていた…?)
さて、同じ高校を受験する友人たちと雑談をして、ある程度緊張も解けたころ。
教室に戻ると、私の後ろに座っていた人がこっちを睨みつけていました。そりゃもう、「俺の周りは全員敵だァ!」と言わんばかりの表情をして。
正直たまったもんじゃありません。ただでさえ緊張してるのに…。
試験時間が近づくと、自分の緊張心が高まり、場の緊張感も高まり、後ろの人は気になり…という状況になりました。
それで腹をくくりました。
「周りの状況は変えられない、じゃあ、その中での最高の実力を出そう」
こう考えたわけです。
結果は、合格。自己採点でも過去最高得点を叩き出しました。
当日の環境に「振り回されない」と思ったことが、良い結果を招いたと思っています。
ルーティンが、動揺という「感情」をコントロールしてくれた
話は変わって、センター試験。それまでの模試を通して、決めていたことがあります。
それが、「ルーティンは必ず実行する」
ルーティンは「必ず実行する習慣」のことです。
最初は意識的に実行し、最終的には無意識に行われているようにする。そして、その行動のどこかに意味を持たせるということがポイントです。
私がセンター試験当日までに実行したルーティンは、「休憩時間にチョコレートを食べること」と、「解答開始前に、一回深呼吸をすること」でした。
試験はそうですが、日常の勉強の合間でも徹底させました。
チョコレートを食べる意味として、「糖分の摂取」と「落ち着きの保持」を、深呼吸の意味として、「集中力の向上」と「緊張の緩和」設定しました。
さて、そのセンター1日目。
自己採点をしてみると、得意の科目で見事に大コケしてしまい、目標点数には到底及ばないことが判明しました。
さすがに顔が青ざめていきます。
しかし、いつまでもショックを引きずっているわけには行けません。
高校入試のときは「周りの状況に振り回されないようにする」と決めましたが、今度は「自分の感情に振り回されない」と誓いました。
しかしながら、やはりそこはセンター試験。様々な不安が必要以上に心をよぎります。
その時に生きたのが、ルーティンです。
いつも通り、休憩時間にチョコを食べ、解答開始前に1回深呼吸をすることで、平常心と集中力が戻ってきました。
2日目は、滞りなく、力を出し切ることができました。
受験で悔いを残さないためには
「受験は悔いの残らないように」と、よく言われますし、そうありたいと思うでしょう。
そのためには、場の空気・同じ会場の人々といった「環境」と、不安・過信・動揺といった「感情」に、「振り回されない工夫」が必要になってきます。
あなたの「受験で振り回されない工夫」、なんですか?
札幌 家庭教師シニア 教務部 S村