北大英語で8割が取れる勉強法
英語は誰でも得意になれる
- 札幌南高卒 北海道大学 医学部医学科1年 O講師
- 著者
- 札幌南高校出身の北海道大学医学部医学科1年生のO講師(R5年7月現在)。
ハキハキしてとても明るい女性講師で、現在、札幌駅北口教室クラスシニアで立命館慶祥中学生や北星高校生の指導を担当しています。数学、英語、化学の指導に自信があります。 - 内容
- 大学入試で、英語を得点源にする勉強法がわかりやすく書かれています。南高で実テ1位はなかなか取れません。英語が伸び悩んでいる生徒にはとても参考になると思います。
はじめに
こんにちは!北大医学部医学科1年のOです。高校卒業後、現役で医学部医学科に一般選抜で合格しました。わたしは英語が得意で、高校の実力テストで校内1位をとったことがあります。共通テストではリーディングが100点、リスニングが93点で、二次試験の英語では8割近くの点数をとることができました。今回、文章を掲載する機会をいただきましたので、私なりの勉強法をお伝えできればなと思います。
北大英語の攻略法
今回は北大を受験する人に向けて書いていますが、後半の勉強法の部分は他大学でも参考になると思います!
1.北大英語の特徴
まず、北大の英語の入試問題の特徴について簡単にお話しします。北大の英語は毎年大問4つから構成されます。
- 大問1 長文読解(600~700語前後)
- 大問2 長文読解(600~700語前後)
- 大問3 英作文(100語前後)
- 大問4 会話文の要約文の穴埋め問題
大問1,2の長文は比較的読みやすいものが出題されます。英文和訳、内容説明、内容一致問題といったオーソドックスな問題が出題されます。
大問3は傾向が変化することが多く、反対意見を書く問題が出題された年もあれば、長所と短所を書く問題が出題されたこともあります。
大問4の会話文問題は、以前は空欄に当てはまる単語を4択で選ぶ形式でしたが、近年は20語くらい単語が与えられて、空欄に当てはまる単語をその20語すべての中から選択する形式にかわっています。
北大の英語はスタンダードなレベルで決して難しくはありません。対策をしっかりすれば、誰でも高得点を狙うことができます!
2.英語読解の3要素
英語を読んで理解して、問題を解くためには、個人的には次の3つが必要だと思います。
- 語彙力
- 文法知識
- 推察力
1.語彙力について
まず、単語が分からないと文章自体理解できません。でも英語が苦手な人にはそんなたくさんの英単語は覚えられない、と悩んでいる人が多いとおもいます。そういう人たちは、まず基本的な動詞から覚えるようにしましょう。動詞を知らなければ、「誰が、どうした」の「どうした」の部分が分からなくて全く文章の流れがつかめません。名詞には普段の生活で聞きなれている単語や、知らなくてもある程度推測できるものもありますが、動詞は知らなければ厳しいです。
また、単語はある程度分かるけれど文章の流れが分からない、という人は、接続詞を覚えましょう。一つの文章の中で賛成から反対へ立場がかわったりしたときや、原因―結果の関係が成り立っているときなどには、接続詞に着目すれば流れを簡単につかめます。
また、市販の英単語暗記ブックを使って暗記する人は、音声付きのものを選んで発音や例文を聞きながらおぼえるようにしましょう。英語は耳がものをいう教科です。もし単語のスペルをど忘れしても、耳でどんな発音か覚えていればどうにかスペルを推測できることもあります。あと個人的には、単語帳を自分で作って勉強するのはお勧めしません。自分で書き写すときに間違えてそのままスペルを覚えてしまった友達を多く見てきたし、何より時間がとられるからです。単語を何回書いても覚えられないという人、思い切って耳も使って覚えてみましょう!
2.文法について
文法知識については、そのまま丸暗記するよりも、その文法を使った例文を1文覚えて、わからなくなったときにその例文を思い出すようにすると自然と身につきます。
例えば基本の第5文型はSVOC ですよね?
これを覚えるときに
の順番だと覚えるのではなく、
という文を一つ覚えるのです。そうすると、もし第五文型構造を忘れても、例文からどのような構造か自分で導きだすことができます。
また、単語を辞書で調べるように、文法事項も辞書みたいなもので調べられると便利ですよね?そこでおすすめの文法参考書を紹介したいと思います!
アルティメット
英語文法知識を網羅している「文法辞典」です。よく出る慣用表現から文法の細かいニュアンスの違いまで網羅しています。これ1冊あれば英文法はばっちり!
3.推察力
どれだけ英単語を覚えても問題文には必ずわからない単語が出てきます。そんな時は、自分が知っている知識から推測してどれだけその単語の本当の意味に近づけるかが勝負です。
まず言っておきたいのは、わからない単語が出てきても絶対に考えこまないということです。入試は時間が勝負です。わからない単語も、文法構造が分からない文も、とりあえず放っておいて、できるだけはやく流れだけをつかみながら、まず一読しましょう。全体を把握してからのほうが細かいところを推測しやすくなります。
次に推測していきます。このとき、
- まずは品詞
- 接頭語の有無、ある場合はその意味を把握
- 単語自体から情報が得られない場合、前後の文脈、近くで似たような使い方がされている単語から推測
このようなステップを踏むとやりやすいです。
- 1について:
- まず動詞、形容詞、副詞、名詞、どれなのか考えましょう。品詞を考える癖をつけておいたほうがいいです。北大英語では、大問4の空欄に当てはまる単語を選ぶ問題でも使える技です。
- 2について:
- 接頭語とは、単語の頭の部分につく要素のことです。元の単語にあらたな意味をたします。
例えば
restartという英単語を見ると、reの部分とstart の部分に分けられます。
接頭語の’re'には「再び」という意味があり、start に're'を付けると、「再び」という意味が足された、「再開する」という意味の単語restartになります。
ほかには
'co'(ともに)-coworker(同僚), coexist(共存する)
‘in’(中に) -indoor(屋内の), inflame(怒りをあおる)
‘in’(否定) -incorrect(間違った), inefficient(効率の悪い)
などがあります。接頭語をおぼえることで、知らない単語でも推測がらくになります。
- 3について:
- 文脈から意味を推測するには、話題は何かを考えましょう。そして日本語だとどんな単語はいるのかを考えましょう。対句表現が使われている場合は、対になっている単語を確認してみるとヒントになります。
「最後に」
英語はまぐれで点数が取れる、ということはあまり起こりません。だから得意にしてしまえば、得点源にすることができます。まずは読むことから始めましょう。熟読でなくてよいので、ザーッと目を通して文章の意味をつかみましょう!英語に慣れることが一番の近道です!英語は努力すればだれでも得意になります!応援しています!
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