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数学偏差値40台から
北海道大学医学部に合格した勉強法

数学偏差値40台から
北海道大学医学部に合格した勉強法
ひらめきがなくても数学は解ける!!

札幌南高卒 北海道大学 医学部医学科1年 O講師
札幌南高卒 北海道大学 医学部医学科1年 O.C
著者
札幌南高校出身の北海道大学医学部医学科1年生のO講師(R5年7月現在)。
ハキハキしてとても明るい女性講師で、現在、札幌駅北口教室クラスシニアで立命館慶祥中学生や北星高校生の指導を担当しています。数学、英語、化学の指導に自信があります。
内容
数学では、何に重点をおいて学習すれば良いかが明確に語られており、数学の学習に不安のある生徒にとっては、とても役立つ内容だと思います。偏差値40台からでも十分挽回できます。

はじめに

こんにちは!北大医学部医学科1年のOです。高校卒業後、現役で医学部医学科に一般選抜で合格しました。わたしは数学が苦手で共通テスト、二次試験のどちらも苦労しました。ですが自分なりの勉強法を見つけることで、医学部に合格するレベルまで点数をのばすことができました。今回、文章を掲載する機会をいただきましたので、数学がにがてな人に向けて、私なりの勉強法をお伝えできればなと思います。

1、算数から苦手だった数弱

私はいわゆる数弱です。これは今に始まったことではなくて、小学校高学年のころの算数から苦手でした。私には数学が得意な子が持っているひらめきや発想力が全くなくて、初見の問題に全く太刀打ちできませんでした。中学でも高校でも足を引っ張っていたのは数学で、平均を切ってしまったことは数えきれないくらいあります。
でも、こんな数学が苦手な私でも、北海道大学医学部に合格することができました。私から数学が苦手な皆さんに伝えたいことは一つ、「数学はひらめきがなくても解ける」ということです。

2、すぐに問題を解かない、まず理解する

数学が苦手な人に多い勉強法は、とりあえずたくさん問題を解いてみようとすることです。私も高校の途中まではとにかく演習が大事だと思い込んで、やみくもに問題を解きまくっていました。でも基本がちゃんと理解できていないのにただ問題を解いて、わからなかったら解答をみて、というのを繰り返しても残念なことに時間の無駄です。
数学が苦手な人こそ、焦って問題に手を出すのではなく、教科書の言っていることが自分の言葉で説明できるようになるまで時間をかけましょう。そうしたほうが、演習に移っていざ問題を解くときに何が求められているのか見えてくるようになって、結果的に効率もあがります。

3、典型問題をあなどらない

高校3年生になっていよいよ受験勉強が始まると、みんな難しい大学の過去問をやったり、解答にたどり着くまでにいくつもステップを踏まなければいけないような複雑な問題を解いていくようになると思います。
でも、ここで忘れてほしくないのは、どんなに複雑な問題でも所詮はほとんど典型問題の集合体であるということです。複雑な問題をステップごとにバラバラにして考えてみると、案外当たり前にやるべきことを組み合わせれば解けた、ということがよくあります。

典型問題には、その単元で絶対おさえなければいけない知識、重要な考え方が詰まっています。典型問題ができない人に応用問題は解けません。特定の単元の問題ばかりつまずいてしまう人は、その単元の典型問題を探して解いてみましょう。もし解けなかったらその単元は基礎からあやういということです。
私は青チャートという参考書を辞書のように使って典型問題を調べていました。青チャートは単元ごとにまとまっているのはもちろん、解法によって細かく問題が分けられています。網羅性も優れていて、これがあれば北大数学はのりきれます。参考書で迷っている人は、まだ使っていないのなら青チャートを使いましょう!

おすすめの参考書を少し紹介します。

右は先ほどおすすめしたチャート式の青バージョン。チャート式は赤、黄色など色によって難易度が異なりますが、青が標準的でおすすめです。
左は青チャートなどで基礎が固まった人にお勧めする演習用の参考書です。チャートよりページ数が少なくて繰り返し出る問題に取り組めます。

4,50パーセントパターン学習がおすすめ!

数学のパターン学習はよくないと聞きます。でも数学が苦手な人が1から自分の力だけで問題を解こうとするのはとてもきついことです。そこでおすすめなのが50パーセントパターン学習です(勝手に命名しました)。
具体的に言うと、各単元ごとに使える解法をいくつか暗記して、その解法がどのような場面に強いのかも一緒に覚えるのです。問題に対して解法を1対1で覚える100パーセントパターン学習に対して、この50パーセントパターン学習はもっと広い範囲に応用できます。

例えば二次関数の問題を解く時を考えてみましょう。

まず二次関数の式を自分で置くときに使える手法としては

①【一般形】y=ax2+bx+c,②【標準形】y=a(x−p)2+q,③【分解形】y=a(x−α)(x−β)

これら3つが代表的だと思います。

このように解法を挙げた後は、それぞれどのような場面に強いのかを考えていきます。

  • ①は三点の座標が与えられている場合、二次関数の決定問題などに使える(計算が煩雑になりがち)
  • ②は軸と頂点を使って解ける、平行移動するときに楽
  • ③は二次関数のグラフがX軸と二点で交わっているときにつかえる
    複雑な式の証明問題などで適当な値を代入して使うことが多い

このように解法とその強みを暗記しておくと、問題を見たときになにをしてよいかわからない、ということはなくなります。

「最後に」

数学が苦手だという人は、数学を得意にすることよりも、数学でほかの人に差をつけられないようにすることを目標にするとよいと思います。
特に北大数学は、最近難化していることもあり、みんなが解ける問題を着実にとっていくことが合格へとつながっていきます!
数学が苦手な皆さん、あきらめないでください!応援しています!

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