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追試を受けるほどの状態から
数学を得意・武器とした勉強法

追試を受けるほどの状態から
数学を得意・武器とした勉強法

応用・発展も基礎の寄せ集め

北海道大学 総合教育部1年 U講師
北大総合教育部1年 U
著者
旭川東高校出身の北海道大学総合教育部1年生のU講師(R5年7月現在)。
優しい雰囲気の講師でとても丁寧に指導してくれます。札幌駅北口教室クラスシニアでは立命館慶祥高校生の指導を担当しています。
内容
数学学習において一番大切なのは、「基礎」。著者の一番伝えたいことが、何度も語られています。生徒の皆さんには、単に言葉として受けとめるのではなく、模試の見直し等で実感してほしいと思います。

はじめに

こんにちは!北大総合教育部1年のUです!「物理が苦手な状態から北大総合理系物理重点1位をとった勉強法」という記事を書かせていただきましたが、数学の方も書かせていただく機会をいただきましたので、数学の勉強する上でのポイントなどをお伝えできればなと思います。参考までに、受験時の私の数学の成績は、共通テストでは、1Aは92/100,2Bは99/100、二次試験では、124/150でした。

0. 数学に向き合う上での心構え

みなさん「数学」を楽しめていますか?苦手意識を持っていて、嫌いだ!なんて思っている方も多いと思います。私も高校入学してすぐの頃はそうでした。高校に入ってから受けた1番初めのテストで追試になりました。それほど数学ができなかったですが、毎日コツコツと継続して勉強を続けていました。そのおかげか、高校3年生になってからようやく花が咲き、急激に数学の成績がよくなりました。定期テストでは、安定して9割程度とれるほどになりました。数学は、世界共通の数式・現象を表現するための言語ですので、成績を上げるには「継続」が大事です(英語も同じですよね)。苦手でも、毎日少しでもいいのでまずはやってみることをしましょう!

1. 授業時間を有意義に!

授業時間を疎かにしていませんか?授業を疎かにしているようであれば、上がるはずだった成績も上がりません。授業はあくまで0から1まで(基礎中の基礎)を説明してくれるものなので、数学が苦手な人は退屈であったとしても授業を大事にしましょう。数学の問題を解く上でのプロセスが説明されているはずです。また、もう分かっているからいいよって思っている人も、学校で配布されている参考書などをやって基礎を固めましょう!こうすれば、授業中に復習もできてしまうわけです。

私も、授業時間中は暇になることが多い方だったので、学校で配布された「4STEP」をずっとやっていました。

2. 基礎を固める上でのポイント

基礎を固める上で大事なことは、いろいろな問題を解いてみて、解法のパターンを見つけ、それをインプットすることです。問題を解くには、解法のパターンを瞬時に判断して、方針を立てる必要があります。実は、この方針を立てる部分が数学では一番難しいです。つまり、この難しい部分さえ攻略してしまえば、ほとんど解けたといっても過言ではないです。

方針を立てるには、様々な解法パターンを組み合わせて、パズルのように組み立てていく必要があります。解法パターンはパズルのピースであるともいえます。このパズルのピースをたくさん集めて、守備範囲を広くすることが基礎を固める、土台を広くすることにつながります。そして、様々な視点から解法を立てることができるようになると思います。

私が、基礎を固める上で使っていた問題集は「4STEP」「青チャート」です。決して難しい問題を解く必要はなく、簡単な問題をたくさん解いて、そこからパズルのピース(解法パターン)を見つけてあげればいいです。

3. 応用・発展に入る前に

応用・発展に入る前に、基礎部分をもう少し強くしていきませんか?「公式は覚えていますか?瞬時に出てきますか?」ということです。数学の場合、物理と違って、すべての公式を導出するのは難しいかもしれませんが、少なくとも覚えていないと入試では時間切れになってしまいます。また、公式導出問題も出るので、導出できるものはできた方がいいです。

4. 応用・発展

応用・発展は基礎の寄せ集めです!応用・発展も細かく分解すれば、すべて基礎です。ですが、基礎を組み合わせて応用・発展にするのがもの凄く難しいです。様々な問題を解いて、どのように基礎が結びついているかを自分で研究する必要があります。研究していくと、これはこのように使うなどパターンが見えてくるはずです。それを積み重ねていくのが、応用・発展を勉強していくうえで大事になります。何も見えてこなければ、基礎に戻って、パズルのピース(解法パターン)を増やしなおすことをお勧めします。

私が応用・発展を勉強する上で、使っていた参考書は、「青チャート」です。青チャートは基礎から応用・発展まですべて網羅していて、基礎の結びつきを研究する上ではもってこいの参考書だと思います。

5. その他

やはり数学で一番怖いのは計算ミスです。計算量がもの凄く多いのでたった1つのミスですべてが台無しになるということがあります。計算ミスを完全になくすことは不可能ですが、減らすことはできます。「物理が苦手な状態から北大総合理系物理重点1位をとった勉強法」でも紹介しましたが、私は「ミスノート」を作成していました。計算ミスをしやすい部分を視覚化することでミスを格段に減らすことができます。私は、このノートのおかげで、受験本番は計算ミスをすることなく終えることができました。

また、復習は必ずしましょう!間違った問題だったり、模試だったりを解きっぱなしにしていませんか?間違った問題はもちろん解きなおししなければいけないですが、一度解いた模試を解きなおすのをお勧めします。模試は、最新のトレンドを寄せ集めた問題集です。個人的に、模試の解き直しほど良いものはないと思っています。それくらい模試の解き直しは優良な手だと思います。

6. 最後に

以上、ここまで私が数学を勉強する上で大事なポイントを書かせていただきました。一番伝えたいことは何かといいますと「基礎を大事に」ということです。つまり、パズルのピース(解法パターン)をたくさん集めることが大事です。パズルのピースをたくさん集めると、心に余裕ができて、様々な視点から取り組むことができます。

数学を勉強している途中で、嫌になってきたと思ったら、「僕/私は今、経験値をためて(解法パターンを増やして)、ラスボス(問題)を倒す長編ゲームをプレイしている最中なんだ!ゲームを楽しむぞ!」というように、考え方を変えて勉強してみるといいかもしれません。数学を楽しくとらえることができると思います。(このような真反対の考え方の転換も数学の問題を解く上では大事です)

数学を楽しんで勉強することが何よりの合格への近道だと思うので、あまり重くとらえずに勉強に取り組んでいただけたらなと思います。皆さんの将来がより良いものになるよう応援しています。頑張ってください!

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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